メルセデスは優勝を争う立場にない、とハミルトン…”お約束”のフレーズも「今年は少し違う」と三味線否定
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ルイス・ハミルトンは今季型のメルセデスW13にポテンシャルがあると認めつつも、2022年のF1シーズン開幕時に優勝を争えるような状態にはないと主張した。
ハミルトンは超絶タイトなサイドポッドを持つ新車を「飼い慣らす」ことに苦労している。実際、W13は他のどのマシンよりもポーパシング現象に手を焼いているように見え、バーレーンではまだ上位に食い込む事ができない。
ただその一方でフェラーリのカルロス・サインツが指摘するようにメルセデスのネガティブコメントはお決まりの文句であり、シルバーアローが手の内を隠していると誰もが訝しげな目を向けているが、ハミルトンは今年に限っては三味線を引いていないと繰り返す。
現在のチーム間序列についてハミルトンは「現時点で僕は自分たちが勝利を懸けて争える立場にいるとは思っていない」と語った。
そしてW13が優勝争いに足る可能性を秘めていると認めた上で「それを引き出すために理解を深め、幾つかの問題を解決しなきゃならない。今取り組んでいるのはそういう事なんだ」と続けた。
「もちろん来週はもっと良いペースを見せれると思うけど、多分みんなビックリするんじゃないかな」
「みんなは僕らが自分たちを見下してるって言い続けているけど、今年はちょっと違うんだ」
メルセデスも昨年のプレシーズンテストでも苦戦を強いられたが、結局コンストラクターズ選手権を獲ったのはレッドブルではなくメルセデスだった。
だがハミルトンは「だいぶ違う感じなんだ。そんなに良くない。去年ほど良くは見えないだろうね」と続ける。
「今回の方が遥かに大きな課題だし、1週間でどうにかなる問題じゃなくてもう少し時間がかかると思う」
「チームから聞いた話だと、(解決できれば)かなりのペースを引き出せるみたいだけどね」
優勝候補は誰かという質問に対してハミルトンは「フェラーリが一番速そうだし、多分レッドブルも速いんじゃないかな。その後は僕らかマクラーレンか。いずれにしても今の僕らはトップじゃない」
ハミルトンが三味線を引いているかどうかはさておき、問題を抱えているのは確かだ。
バーレーンテスト最終3日目にホイール・トゥ・ホイールのバトルを繰り広げたアルファタウリのピエール・ガスリーは、ハミルトンとの接近戦を通してメルセデスの課題を垣間見たといい「メルセデスは以前ほど良くはないと思う」と結論付けている。