ハースF1、FIA国際自動車連盟に異議申し立て…フォース・インディアへの賞金分配を阻止?

レーシングポイント・フォースインディアのマシンVJM11copyright Force India

ハースF1チームはアブダビGP開幕前日の22日木曜、FIA国際自動車連盟に対してレーシングポイント・フォースインディアに対する異議申し立てを行った。詳細は明らかにされていないものの、新生フォース・インディアに分配金が渡る事を阻止する狙いがあるものと思われる。

“サハラ・フォースインディア”として2018シーズンに挑んだ英シルバーストンを本拠地とするチームは、財政難の影響で今年8月にチームオーナーが変わり、”レーシングポイント・フォースインディア”へと転生。これに伴い分配金に係る問題が発生した。

新生レーシングポイントは分配金を確保するため、名称変更以前に獲得した全59ポイント全てを放棄することを条件に、ハースを含めた全9チームの同意を取り付ける事に成功。最終アブダビGPを終えた時点で決定するコンストラクターズの順位に応じて「カラム2」と呼ばれる分配金を受ける権利を手に入れた。

コンストラクターズの賞金は、特別待遇枠とプレミアム枠、そして賞金枠の3つから構成されており、その分配方法はコンコルド協定で定められている。3つの枠の内、賞金枠は「カラム1」と「カラム2」の2つに細分化されており、カラム2は順位に応じて所定の割合で、カラム1は上位10チームに均等配分される仕組みとなっている。

レーシングポイントが確約を得たのはカラム2のみであるとされており、カラム1を受け取るためには過去3年間で少なくとも2回以上トップ10に入る必要がある。2016年に新規参入を果たしたハースは、コンコルド協定の定めに従って初年度と2年目のカラム1を受け取っていない。

ハースは現在ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンの二人合わせて90ポイントを獲得し選手権5位。48ポイントのレーシングポイント・フォースインディアとはチャンピオンシップにおける直接のライバル関係ではない。だが、レーシングポイントがカラム1の権利を失えば、ハースの懐に入る金額はその分増加する。

ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、異議申し立てを行った木曜にF1のCEOを務めるチェイス・キャリーと話し合いの場を持っており、本件について直接相談を持ちかけたものと思われる。新生レーシングポイントはイレギュラーな形で今季のエントリー枠を確保しているため、突かれると反論に苦しむ箇所が少なくない。

スチュワードは23日現地午前11時に両チームの代表者を召喚しており、徐々にその詳細が明らかになる見通しだ。

F1アブダビGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了