ハース、タイムシート最下位も最多周回「かなり真っ当な1日」と小松礼雄代表 / F1テスト2024《初日》
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ハースF1チームは2月21日(水)の2024年F1プレシーズンテスト初日、二人揃ってタイムシートの最下位に沈んだ一方、8時間という限られた時間を誰よりも活かし、全チーム最多となる合計148周を重ねた。
これは相次ぐトラブルで僅か61周に留まったウィリアムズの2.4倍に相当する。また、終日に渡って一人でレッドブルのプログラムを担当したマックス・フェルスタッペン(143周)よりも多い。
午前に「VF-24」のステアリングを握ったケビン・マグヌッセンはトップから4.3秒遅れの17番手に留まったが、先代モデルの課題であったタイヤマネジメントとその分析に焦点を当て、C2およびC3コンパウンドでのベースライン走行を通じて66周を走破した。
午後に作業を引き継いだニコ・ヒュルケンベルグは更に長いスティントでの走行を担当。チームメイトよりコンマ2秒遅い最下位に沈んだものの、4時間で誰よりも長い82周を走り込み、チームに貴重なデータをもたらした。
1日を振り返ったチーム代表の小松礼雄は「プレシーズンテストの初日は全体的に見て、完璧ではありませんでしたが、かなりまともな1日になったと思います」と上々の評価を与えた。
「我々は1日を通してロングランにおけるタイヤマネジメントに焦点を当てました。本当に良いデータを集める事ができたと思います」
「二人のドライバーで戦略を分け、その結果を通してチームとしてかなり多くを学びました。素晴らしい事に今日の目標はほとんど達成できたと思います」
「明日に向けては、今日から学んだことを理解するという、もう一つの大きな目標があります」
「少しでも良い走りができるよう、オペレーションに関しても幾つか改善すべきことがありますが、148周を走り込んだことで2日目に向けて多くを積み上げていく事ができるようになりました」
マグヌッセンは「かなり良い感じだ」と振り返った。「かなりポジティブな午前になったと思う。兎に角、ロングランに集中した。昨年抱えたタイヤに関する問題を何としても解決しようと思ってね。これが僕たちの主な焦点になると思う」
「午前の出来には満足している。それでもやるべきことが山積みなのは明らかだ。でもこの新しいクルマを分析して学ぶことに、誰もが強い意欲を持って取り組んでいる」
午後のプログラムについてヒュルケンベルグは「燃料を多く積んだ状態でのロングランが中心だった。その目的はクルマについて学び、タイヤで色々試すことにあった」と説明した。
「それが昨年の僕らの弱点だったからね。今日はそれに焦点を当てたんだ。すべて良好で前向きだった。技術的なトラブルは何もなく、82周を走り込んで全てをやり終える事ができた」
木曜日のテスト2日目にハースは午前にヒュルケンベルグを、午後にマグヌッセンを起用する。
バーレーンテスト2日目は22日(木)日本時間16時より、1時間のランチブレイクを挟んで25時までの8時間に渡って行われる。セッションはDAZNとフジテレビNEXTが完全ライブ配信・生中継する。