ピエール・ガスリー、亡き友ユベールとの思い出の写真をヘルメットに「未だ現実を受け入れられずもがいている」

亡き友アントワーヌ・ユベールの事故死現場に花を手向けるアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー、2020年F1ベルギーGPにてcopyright Red Bull Content Pool

アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、昨年のスパで事故死した親友アントワーヌ・ユベールとの数々の想い出の写真をヘルメットに込め、今週末のF1ベルギーGPを戦う。

2人はカート競技に励んでいたジュニア時代から互いに切磋琢磨してきた間柄だったが、ユベールは昨年のFIA-F2選手権レース中に悲劇的な事故に巻き込まれ、22歳という若さでこの世を去った。

あの痛ましいクラッシュから1年が経ち、スパ・フランコルシャンでの週末に先立ってガスリーは、事故現場となったライディオンに花束を手向け、パドックに「親友のための特別なヘルメット」を持ち込んだ。

ユベールを思い起こさせる鮮やかなピンク色をベースとしたそのヘルメットには、2人が写る何枚もの白黒写真が構成されている。ガスリーは「未だに現実を受け入れられずもがいている。人生は時に残酷だ。彼に誇りに思ってもらえるよう、今週末は最善を尽す」と述べ、スパでの活躍を誓う。

「彼は幼少期に最も長く同じ時間を過ごした友人だった。僕らはライバルだった。彼と出会っていなければ、今の僕はあり得なかった。コースの内外を問わず、僕らはお互いに火花を散らしあった。それが僕をより良いアスリート、より良いドライバーにしてくれたんだ」

「レッドブルからトロ・ロッソに戻る事になった時にいち早くメッセージをくれた一人が彼だった。彼がもうこの世界にいないだなんて、それを受け入れるのはただただ辛い」

シャルル・ルクレール(フェラーリ)もまた、ガスリーと同じようにユベールと深く長い親交があった。彼らは親友同士だった。ユベールが亡くなった翌日、ルクレールはガスリーからの「絶対に勝ってくれ」との言葉を胸に、ポール・トゥ・ウインを決めてキャリア初優勝を掴み取った。

ユベールと同じく事故に巻き込まれながらも一命を取りとめ、マイアミに住みながら今もリハビリ生活を強いられているファン・マヌエル・コレアもまたスパに赴き、事故現場に花を手向けた。

「ここに来たのはアントワーヌの追悼が目的だ。マイアミからでは叶わず、これまでずっと先送りにしてきた」とコレアは語る。

「F2から招待を受けてすぐ承知した。ここに来られて嬉しいし、またパドックの皆に会えて嬉しいけど、僕にとってはとても悲しく感傷的な週末になるだろうね」

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