動画:セーフティーカー下で多重事故、フィッティパルディJr.を含む3台大破…メルセデスF1育成のアントネッリがFRECA王者に
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フォーミュラ・リージョナル欧州選手権(FRECA)の第9戦ザントフォールトで、セーフティーカー(SC)が導入されている最中に3台のマシンが大破する多重クラッシュが発生した。
10月15日のレース2は日差しに恵まれながらもウェットコンディションでスタート。接触によりラファエル・カマラ(プレマ・レーシング)がターン13のグラベルに捕らわれ、手前のターン12でピエール・アレクサンドル・プロボスト(G4レーシング)が壁に衝突した事で4周目にSCが導入された。
水しぶきにより視界が悪化する中、SC導入下の6周目に2度のF1王者、エマーソン・フィッティパルディの息子、フィッティパルディJr.(サンテロック・レーシング)がターン9でスピンを喫し、壁に弾かれコースに戻ってきたところ、フェラーリ初の女性育成ドライバー、マヤ・ウォグ(KICモータースポーツ)が衝突。これにニキル・ボーラ(トライデント・モータースポーツ)が巻き込まれた。
特にマヤ・ウォグの64号車とフィッティパルディJr.の73号車の損傷は大きく、レースは赤旗中断となったが、幸いにもドライバーに怪我はなかった。
再開後のレースではメルセデスF1育成ドライバーのアンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング)がトップチェッカーを受け、最終ホッケンハイムを待たずにチャンピオンに輝いた。
プレッシャーから開放され涙したチェッカーの後、アントネッリは「このチャンピオンシップをスパで亡くなったディラーノに捧げたい」と述べ、7月1日のレースで18歳という若さでこの世を去ったライバル、ディラーノ・ヴァント・ホフに寄り添った。
ウェットコンディションの中で行われたスパ・フランコルシャンでのレース最終盤、水しぶきにより視界が悪化したラディオンで複数台が絡む多重クラッシュが発生。これに巻き込まれたヴァント・ホフが事故死した。