F1フランスGP タイヤ配分:3強チームがほぼ同一選択

2019年のF1タイヤを紹介するピレリのマリオ・イゾラcopyright Pirelli & C. S.p.A.

F1公式タイヤサプライヤーのピレリが、ポール・リカール・サーキットで開催される2019年F1世界選手権第8戦フランスGPのドライバー別タイヤ選択を公表した。

昨年、28年ぶりにカレンダーに復活したマルセイユ近郊のル・キャステレ村にあるサーキットは、欧州最長級の1.8kmものロングストレートを有し、前戦ジル・ビルヌーブよりもエンジン全開率が高い。カナダGPと同様に、最も柔らかいレンジのC3からC5までのコンパウンドが持ち込まれ、最も硬いC3から順に「ハード(白)」「ミディアム(黄)」「ソフト(赤)」の呼称が与えられる。

トップ3チームはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンを除き、ソフトを9セット、ミディアムを3セット、ハードを1セット選択。ほぼ同じアロケーションとなった。

ルノー、ハース、アルファロメオ、トロロッソ・ホンダの4チームは、最も柔らかいソフトを10セット選択。アグレッシブなチョイスとなっている。一方で、レーシングポイントはソフトを8セットとしており、保守的なスタンスが伺える。

昨年のレースでは、ルイス・ハミルトン(Mercedes)が中古のスーパーソフト(中間)で33周を走り、その後最も硬いソフトコンパウンドへとスイッチ。1ストッパーを採用して53周のレースでトップチェッカーを受けた。

オープニングラップで、母国レースのピエール・ガスリー(Toro Rosso)とエステバン・オコン(Force India)、セバスチャン・ベッテル(Ferrai)とバルテリ・ボッタス(Mercedes)が絡む接触事故が発生したため、1周目に予定外のピットインを強いられ2ストッパーとなったマシンもあったが、事実上、1ストップ戦略のみが展開されたレースであった。

F1フランスGPは、日本時間6月21日金曜18時からのフリー走行1で幕を開ける。

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