ウィリアムズ、F1フランスGPでラティフィに待望のアップグレード…2台体制で新スペックの”課題”克服へ

ウィリアムズFW44のローンチ版とF1イギリスGPでアップグレードされたBスペック版の比較Courtesy Of Williams

ウィリアムズの車両パフォーマンス部門を率いるデイブ・ロブソンはF1第12戦フランスGPに先立ち、ニコラス・ラティフィのマシンに待望のアップグレードを投入する事を明らかにした。

ロブソンは「今週末は暖かく安定した天候になりそうだから、ニッキーが新しいパーツを使いこなし、新しいパッケージの性能を最大限に引き出すための理解を深めるべく金曜フリー走行を活用していきたい」と語った。

Courtesy Of Williams

ウィリアムズFW44のローンチ版とF1イギリスGPでアップグレードされたBスペック版の横方向からの比較

テクニカル・ディレクターのフランソワ=グザビエ・ドゥメゾンが事実上の新車と表現したアップグレード版のFW44は、まず先にイギリスGPでアレックス・アルボンに導入された。

決勝では1周目の多重クラッシュによりリタイアを余儀なくされるも、1週間後のオーストリアGPではQ3進出を果たし、新スペックのポテンシャルの高さを感じさせた。

「アップグレードパッケージでの初戦になるから、フランスに行くのか本当に楽しみだ」とラティフィは語る。

「アレックスにポジティブな兆候が見られているから、それを味わうのが本当に待ち遠しい。これまで欠けていた相対的なペースが改善される事を期待してるし、今後はもっと戦いに絡んでいきたい」

チームはまだ新しいFW44のパフォーマンスを引き出し切れていない。

アルボンは「ダウンフォースが増えたのは確か」とする一方、「実際には、どちらかというとドライブするのは少し難しくなっていて、そういう意味では少しピーキーだ」と述べ、最適なバランスが見出す事が課題だと指摘した。

「でもそれを上手く克服できれば良い感じだよ」

ロブソン曰く、2台が同じスペックへと生まれ変わった事で、ウィリアムズは過去2戦の「2倍の速度」で新しいクルマへの理解を深める事ができる。シーズン前半戦終了前に適切なバランスを見い出し、バランスを克服できるだろうか?


フランスGPの舞台となるのは247通りのコースレイアウトを持ち、テストコースとして名高いポール・リカール・サーキットだ。

昨年のグランプリではマックス・フェルスタッペンが先手必勝の2ストッパー戦略でレースを制し、レッドブル・ホンダがV6ハイブリッド・ターボ時代における初の3連勝を飾る結果となった。

F1フランスGPは日本時間7月22日(金)21時からのフリー走行1で幕を開ける。

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