バランスに苦しみ続けたペレス「今までで一番酷い」状況から3番手まで挽回、その要因とは?
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セルジオ・ペレス(レッドブル)は3回のフリー走行を通して最上位が5番手と、クルマに手こずり続けていたものの、肝心の予選では見事立て直し、24日のF1フランスGP決勝レースに向け2列目3番グリッドを確保した。
マックス・フェルスタッペンは対照的にトップ3を維持し続け、FP3ではトップタイムを刻んだ。フリー走行の出来を見る限り、ペレスはメルセデスに食われても不思議ではない状況であったが、最終的に予選ではチームメイトとの差を0.159秒に押さえてみせた。
予選を振り返ったペレスは「週末の最初の段階からセットアップをかなり弄っていたんだ。コンディションは本当に暑く、どういうわけか僕はかなり苦労していた」と語った。
「予選の準備という意味では、おそらく今までで一番ひどい状態だった。だから、こうして巻き返せたのは、まずまずの結果だと思う」
「今週末はずっと厳しい状況が続いていた。バランスにかなり苦しんでいたけど、予選では確実に前進できた」
「Q3のラップに関しては、まだ少し引き出せるものはあったと思うけど、それ以上のものではなかったとも思う」
初日から2日目にかけて一体どのような改善があったのだろうか?
「大きいのはタイヤだね。タイヤに関する理解が深まったんだ」とペレスは説明する。
「マシンバランスというのは基本的にその95%が、タイヤがどの段階にあるかで決まるものだと思うんだ。つまり、タイヤを適切なウィンドウに収める事ができれば、バランスを大きく改善する事ができる」
「だから、今週末はタイヤの状態を読み取る事がすごく重要だった。特に予選に向けてはね」
週末を通して続く灼熱のコンディションはタイヤのみならず、身体的にも影響を与えるが、例えばカンクンなど、1年を通して最高気温が30度を超える都市も珍しくないメキシコで生まれ育ったペレスにとっては大した問題ではないのかもしれない。
「確かにタフなレースになるだろうね。多分、メキシコ人的にはそれほどでもないだろうけど、間違いなくかなり暑くなりそうだ」
ペレスが決勝で目指すのは、打倒シャルル・ルクレール、打倒フェルスタッペンの逆転優勝だ。
「3番手を獲得できて本当に満足だ。明日のレースではもっとペースを上げて優勝争いに絡んでいきたい」
2022年F1フランスGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン、3番手にセルジオ・ペレスと、後方にレッドブル勢が続く結果となった。
2022年F1フランスグランプリ決勝レースは日本時間7月24日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5842mのポール・リカール・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。