アルファタウリ・ホンダ「パフォーマンスに有望な兆し」狙うは予選Q3
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ピエール・ガスリーが3位表彰台、角田裕毅が7位フィニッシュと、2台揃っての上位入賞を飾った前戦を経てF1第7戦フランスGPに臨んだアルファタウリ・ホンダは、初日を終えてパフォーマンスに有望な兆しを感じており、予選ではQ3進出を狙いに定める。
アルピーヌとフェラーリの前進によって厳しい戦いを強いられているものの、それでもなお地元の英雄ピエール・ガスリーが、2回のセッションで共に上位10台に並ぶタイムを叩き出し、初日を7番手で締め括った。
角田裕毅も上々だ。セットアップを調整して臨んだFP2では曰く幾らかクルマに手を焼いたようだが自己ベストを更新。タイムシートとしては13番手と、10番手につけたFP1より後退したがガスリーとは0.225秒という僅差で、中団グループのトップ争いに加われる場所を確保している。
チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「期待通りで有望な兆しを感じている」と1日を総括。予選Q3進出を目標に2日目に向けて分析作業に取り組み、セットアップを更に改善させていきたいと誓った。
エドルズは初日を振り返り「バクーでの素晴らしい結果を経て今回我々はフランスに向かった。今週末は過去2戦の市街地とは異なり通常のサーキットでの週末であるため、現実的な目標を立てた」と語った。
「初日金曜の主な取り組みは、引き上げられたリアタイヤの内圧に合わせたセットアップを検証し、非常に暑いコンディションの中でパフォーマンスを管理する事にあった」
「FP1ではこれらに加えて、バクーの週末に得たマシン・パフォーマンスに関する幾つかの知見に基づいてセットアップの根幹部分の作業に取り組んだ。これはAT02の特性をより深く理解して、それを標準的なサーキットに応用するためのものだった」
「2台ともに非常に忙しいセッションを過ごす事になったが、残念ながらターン2で膨らんだ際にフロアがダメージを負ってしまいピエールが何周かを失う事になったが、それでもFP2に向けて多くのデータを収集して分析する事ができた」
「午後のセッションに向けては、FP1で収集したデータを元に2台のセットアップを更に調整した。結果的に、その変更は正しい方向に進んだように思う」
「今回もまた、トラフィックの影響で完全にクリーンなラップを走る事はできなかったが、ラップをつなぎ合わたパフォーマンスは有望に見えるし、2人が感じていたバランス改善という点で上手くやれた事もあり、期待通りに進んでいる」
「今夜はたくさんの事を検討していかなければならないが、明日は全てをまとめ上げてQ3狙っていくつもりだ」
角田裕毅はイモラでのクラッシュから始まった負のスパイラルにハマり、自信を失いかけていたようだが、決勝最高位を更新した前戦バクーを経て臨んだFP1を終え「クルマに対する自信が取り戻せているのは間違いない」と手応えをうかがわせた。
またガスリーは、まだ完全にはクルマを信頼できる状況にないとして、2日目に向けて更に改善の余地があると主張。地元ファンの前で再びQ3進出を狙っていくとしている。
初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)を1000分の8秒差で退けた。3番手にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。
F1フランスグランプリ3回目のフリー走行は日本時間6月19日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってポール・リカール・サーキットで開催される。