不憫なハース…FIA、アゼルバイジャン予選審議を経てF1レギュレーション変更を提言

ガレージ内でコースインの指示を待つハースのケビン・マグヌッセン、2022年6月11日F1アゼルバイジャンGP予選Courtesy Of Haas

F1アゼルバイジャンGPのスチュワードは、6月11日の公式予選でのハース勢のピットレーン規定違反に関する審議を経て、F1レギュレーションを変更するよう提言した。

ランス・ストロール(アストンマーチン)のクラッシュに伴いQ1終盤に赤旗が振られた事で、残り2分30秒での再アタックに向けて各車がピットレーンに殺到。大混雑となった。

2021年のコンストラクターズ選手権最下位に終わったハースのガレージは、ピットレーン出口に最も近い側に設けられていた。ミック・シューマッハとケビン・マグヌッセンは共に、ファストレーンに到着した順番にピットレーンを離れなかったとして調査の対象となった。

スチュワードはドライバー及びチーム代表者からの聴取並びに、無線と映像を確認した後、一件をお咎めなしとした。

その理由としてミカ・サロを含む4名の競技審判団は、一旦、ハースのガレージ前レーンに他車が並んでしまうと、すべてのマシンがコースに出るまでハース勢がレーンに並ぶ事は不可能だと指摘した。

「これは事実上、ピットレーン出口側にピットを割り当てられたチームにとって、大幅に早くガレージを出ることを選択しない限り、常に最後に出なければならないことを意味する」

スチュワードは「本件は2021年のメキシコGPでウィリアムズが直面した行ったのとほぼ同じケース」だとして、レギュレーションの変更を検討するよう提言した。

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