マクラーレンMP4-24にセナのブロンズ像も…FIA慈善オークション、落札総額1億円超を達成
Published:
国際自動車連盟(FIA)からの委託を受けて開催されたRMサザビーズのオンライン限定チャリティーオークション「#RaceAgainstCOVID」が22日に終了。世界43ヶ国から400名以上が入札に参加し、計200万ユーロ(約2億4000万円)の寄付金を集めた。
この慈善セールには、世界のモータースポーツ・コミュニティから惜しみなく寄付された95点のコレクターズ・ピースとVIP体験が出品され、現役F1ドライバーとしてはマックス・フェルスタッペンやルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテルやキミ・ライコネンらが自身が着用していたレーシングスーツなどを寄贈した。
多くのロットは開始前の見積り金額を大きく超える価格で落札された。落札総額94万4,392ユーロ(約1億1,372万円)とFIA財団から寄付された100万ユーロを合わせた計約200万ユーロがIFRC(国際赤十字赤新月社連盟)に寄付された。これは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との闘いに役立てられる。
最高額を記録したのはマクラーレンから寄贈された2009年型F1マシン「MP4-24」のショーカーで、予想価格の2倍となる6万6,000ポンド(約880万円)で落札された。ヘイキ・コバライネンとルイス・ハミルトンがドライブした「MP4-24」は英国ウォーキングのチームにコンストラクターズ選手権3位をもたらした。
なおこのショーカーには、2016年のマクラーレン・ホンダ「MP4-31」のカラーリングが施されている。
「MP4-24」に続いたのは、アイルトン・セナがオー・ルージュを駆け抜ける姿を表現したポール・オズ制作の彫刻「オー・ルージュ」で、4万8,000ポンド(約640万円)だった。これはマクラーレン・テクノロジーセンターに常設展示されている等身大のブロンズ像の60%縮尺版で、セナのF1での通算41勝にちなみ、2019年に41体が制作されている。
F1界の著名ドライバー達から寄贈されたレーススーツとヘルメットの中で最高額を集めたのはデイモン・ヒルであった。1995年の最終オーストラリアGPで実際に着用していたウィリアムズ・ルノーのスーツとヘルメットは3万9,600ポンド(約528万円)で落札された。
落札金額トップ10は以下の通り。
1 | マクラーレンMP4-24ショーカー 2009年 |
£66,000 |
---|---|---|
2 | オー・ルージュ ポール・オズ作、2019年 |
£48,000 |
3 | デイモン・ヒル スーツ及びヘルメット、1995年 |
£39,600 |
4 |
ROCカー(M.シューマッハ、Sベッテル) 2012年 Race of Champions |
£33,000 |
5 | ルイス・ハミルトン スーツ及びグローブ及びブーツ |
£31,200 |
6 | シャルル・ルクレール レーシングスーツ、2019年 |
£30,000 |
7 | ランボルギーニ・ウラカン 開発モデル、2016年 |
£30,000 |
8 |
マックス・フェルスタッペン スーツ及びブーツ及びリアウイング翼端板 |
£27,600 |
9 | オイスター・パーペチュアル コスモグラフ・デイトナ |
£27,600 |
10 | ダーク・スター フランク・ステラ作、2020年 |
£27,000 |