FIA、F1モナコ抗議を受けアゼルバイジャンでレースディレクター指示書を変更
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フェラーリによるモナコでの抗議を経て、国際自動車連盟(FIA)はF1第8戦アゼルバイジャンGPでピット出口における注意事項に関してイベントノートを更新した。
モンテカルロ市街地コースで行われた前戦では、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの両レッドブルドライバーがピット出口ラインの右側を走行しなかったとして、フェラーリが異議申し立てを行った。
公聴会においてフェラーリは、映像証拠を確認の上、レースウィナーのペレスに対する抗議は取り下げたものの、チャンピオンシップリーダーのフェルスタッペンに関しては、レースディレクターが定めたイベントノートの指示に反したと主張した。
だがエドゥアルド・フレイタスが記したモナコでのイベントノートの同項は前年のものを「コピペ」したもので、最新版となる2022年のFIA国際スポーツ規約(ISC)付則L第4章5項を反映したものではなく、規定はイベントノートに優先するとして、スチュワードはフェラーリの主張を却下した。
フレイタスがル・マン24時間レースでの職務にあたる事から、アゼルバイジャンではニールス・ヴィティヒがF1レースディレクターに復帰。ピット出口ラインに関するイベントノートの記載(第12条)が次のように改められた。
「ピットインとピットアウトの手順に関してドライバーは、ISC付則L第4章、第4・5項に従わなければならない」
F1モナコGPのスチュワードが明らかにしたように、今季はタイヤがピット出口ラインを完全に超えない限り、レギュレーション違反とはみなされない。