FIA、”大惨事”寸前のピットレーンでの混乱受け即時の対策を確約 / F1アゼルバイジャンGP
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F1アゼルバイジャンGPのピットレーンで人身事故に繋がりかねない「非常に危険」な状況が発生した事を受けて国際自動車連盟(FIA)は、次戦マイアミGPまでに対策を講じると確約した。
レースの最終周にエステバン・オコン(アルピーヌ)がピットへと向かったところ、行く手を阻むほどの人だかりに遭遇。辛うじて誰にもぶつからずにピットボックスまで辿り着いたものの、オコンはもしブレーキが間に合わなければ「大惨事」になっていた可能性があると指摘した。
ピットレーンがオープンになっていたにも関わらず、パルクフェルメでは既にトップ3ドライバーを囲むためのフェンスが設置される等、レース後セレモニーに向けた準備が進められており、20名前後の人々がファストレーンにはみ出すように集まっていた。
FIAが組織する競技審判団、スチュワードはレース後、パルクフェルメ担当のFIAの代表者を召喚して今回の事態発生の経緯について聴取した。代表者は「遺憾の意」を表明した上で、次戦に間に合うよう対策を講じる事を確約した。
スチュワードによると、ピットレーンの人だかりは「メディアやその他の関係者」で、FIA側から立ち入りを許可されていた。レース終了直前にこのような形でピットレーンが開放されるのは「珍しいことではない」とスチュワードは指摘した。
ただ今回は、タイヤ交換義務を消化するためにオコンがピットレーンに入ってきたため、集まった人たちにとって「非常に危険な状況」が生まれた。スチュワードは「深刻な事態」に至らなかったのは「幸運」だったとして、安全かつ秩序あるイベントとする事が「最も重要」だと強調した。
スチュワードはFIAの代表者とともに、関連する手順およびプロトコルを詳細に検討した上で、再発防止に向けて関連する利害関係者(FOM、チームおよびFIAを含む)と共にこれらを再検討するための迅速な措置を取るようFIAに要求した。