フェラーリF1、契約満了迎えるセバスチャン・ベッテルとの交渉デッドラインを設定

スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル、F1中国GP2019年4月11日copyright Ferrari S.p.A.

スクーデリア・フェラーリのマッティア・ビノット代表は、2020年末で現行契約が満了を迎えるセバスチャン・ベッテルについて、スパインGPが開催される来年5月上旬を目処に、交渉を終わらせたいとの考えを示した。

4度のF1ワールドチャンピオンは、グリッド上の他の多くのドライバーと同様に、レギュレーションが一新される2021年を跨ぐ形での契約を結んでいない。将来の跳馬を背負って立つと目されるシャルル・ルクレールは今年、ベッテルを脅かすパフォーマンスを発揮。ベッテルはキャリアの中で最も厳しいシーズンを過ごした。

スペインメディアのマルカは、ベッテルがこの程、BMWザウバー時代に同じ職場で働いていたアンドレアス・ザイドル、現在のマクラーレン・チーム代表に”連絡を取った”と報じたが、他に目ぼしい移籍先候補もなく、引退を予想する声も多い。

マッティア・ビノット代表はベッテルの将来について「パフォーマンスや来季マシンへの対応ぶり、その他にも、将来に対するモチベーションといったものを評価しなければならない」と語った。

「それは、彼がミスをするかどうかといった事等ではなく、彼自身が彼の将来をどのように考えているかという事であり、また、我々が我々のチームをどうしたいか、という事だ」

ベッテルの後任として最も話題を集めているのはルイス・ハミルトンだ。6度のF1王者は、非公式ながらも数回に渡ってフェラーリ上層部と接触しており、エディ・ジョーダンはハミルトンが2021年にフェラーリに移籍するのは確実だとすら考えている

マッティア・ビノット代表は、2021年のドライバーマーケットに対するフェラーリの立場を「特権的」と表現し、ラインナップ決定のタイミングについて、次のように説明した。

「フェラーリは、ドライバーの間で非常に人気がある。つまり、(ドライバーに関する人事決定において)特権的な立場にあるというわけだ」とマッティア・ビノット。

「スペインでのレースの前後、つまり5月上旬頃までに、2021年の目的地を知りたいと思っている」

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