フェラーリ、F1スペインでのルクレールのエンジントラブルの原因を解明…グリッド降格回避は困難か

シャルル・ルクレールの肩を抱くフェラーリのマッティア・ビノット代表、2022年5月22日F1スペインGPCourtesy Of Ferrari S.p.A.

F1第6戦スペインGPでシャルル・ルクレールが見舞われたテクニカルトラブルについてスクーデリア・フェラーリは、マラネロでの調査を経てターボチャージャーとMGU-Hの破損が原因と発表した。共に修復不能な損傷が確認されたとの事で、残りのシーズンでのグリッド降格ペナルティが懸念される。

フェラーリは故障の原因について「設計上の不具合や信頼性の問題で発生したものではない」としており、コースやコンディション等の外的要因か、使用または運用方法によって生じたものである可能性がある。

信頼性への懸念から、フェラーリは第5戦マイアミGPまで信頼性を重視してモードを抑え、データ収集に取り組む計画を立てていた。スペイン以降はエンジンパワーを更に開放してくるとも噂されていただけに関連が気になるところだ。

ルクレールは既に、バルセロナを含めた過去6戦で各々2基ずつを使用している。全22戦が予定される2022年シーズンのF1競技規定では、年間4基以上を投じた場合に使用基数に応じたグリッド降格が科されるルールとなっている。

今回のトラブルによりルクレールは、残り16戦を2基のターボチャージャーとMGU-Hで乗り切らなければならない厳しい状況に追い込まれた。

ルクレールはカタロニア・サーキットで行われた66周に渡る22日(日)の決勝レースで首位を快走していたものの、27周目に突然スローダウン。リタイヤを余儀なくされ、マックス・フェルスタッペンとレッドブルに優勝及びチャンピオンシップでのリードを明け渡しす事となった。

なおスペインGPではフェルナンド・アロンソが今季4基目となるICE(内燃エンジン)を含むパワーユニット交換を行い、グリッド降格ペナルティの今季第1号となっている。

F1スペインGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了