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FIA-F2選手権ドライバーのクリスチャン・マンセルが、2025年シーズンの開幕を10日後に控えたタイミングで、レース活動を一時休止することを発表した。SNSを通して「個人的な理由により、しばらくレースから離れることを決めた」と報告し、今後については「追って知らせる」とコメントした。
母国レースでのフルシーズンデビュー目前での決断
20歳のオーストラリア人ドライバーは今年、ロダン・モータースポーツから初のF2フル参戦を果たす予定だった。来週末には母国オーストラリア・メルボルンで開幕戦を迎えるはずだった。
この突然の決断により、チームはアレックス・ダンの新たなチームメイトを急遽探す必要に迫られた。ロダン・モータースポーツは「ドライバーラインナップについての詳細は近日中に発表する」としている。
マンセルはこの決断の理由を明らかにしていない。彼は1型糖尿病を患っており、レース中も血糖値を遠隔監視できるよう、特別な許可を得てマシンにモバイル端末を持ち込んでいた。
過去のインタビューでは「糖尿病を患っていても、スポーツで成功できることを示したい」と語っており、多くの人々に勇気を与えてきた。
マンセルは2020年にイギリスへ移り、2021年にはGB3選手権でシリーズ3位を獲得。その後、ユーロフォーミュラオープンを経て2022年にFIA-F3選手権にステップアップし、昨年はシリーズ5位の成績を収めた。
2024年終盤にはトライデントからF2の最終6レースに出場。ロサイルのフィーチャーレースでは6位フィニッシュし、最終戦後は初のフルシーズンに向けて準備を進めてきた。