F1アメリカGP決勝:最速タイヤ戦略とグリッド、フェルスタッペンの楽勝説を否定するバトン
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サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を舞台として、FIA-F1世界選手権第19戦アメリカGPの決勝レースが現地10月22日(日)にスタートを迎える。スターティング・グリッドと予想される最速タイヤ戦略、気になる天気を見ていこう。
スターティング・グリッド
アルファタウリとハースの計3台がパワーユニット・コンポーネントの交換を行い、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)がギアボックスを交換したが、いずれもグリッド降格の対象外で、執筆現時点では予選結果とグリッドに相違はない。
19周で争われたスプリントでは、ポールからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が後続に9.465秒もの大差をつけ勝利を手にし、強力なレースペースを見せつけたが、決勝もスプリントと同じように楽にいくとは限らない。レースでは6番グリッドに着く。
トラックリミットにより抹消された予選ベストはシャルル・ルクレール(フェラーリ)より僅か0.005秒速かったに過ぎず、スプリントではだた一人、ダーティーエアーを受けずに周回を重ねた点に注意が必要だ。
2009年のF1王者ジェンソン・バトンは「彼は誰よりも速いから楽勝だと言うかもしれないが、楽にはいかないだろう。ここでのオーバーテイクが難しい事はスプリントで証明された。だからスプリントはあまりエキサイティングじゃなかった。依然として、明日のレースは彼にとってチャレンジングなものになるだろう」と語った。
以下は暫定スターティンググリッド。決勝直前に発表される正式版との差異が発生した場合は更新される。
Pos | Driver | Team | Qualifying |
---|---|---|---|
1 | C.ルクレール | フェラーリ | 1(-) |
2 | L.ノリス | マクラーレン | 2(-) |
3 | L.ハミルトン | メルセデス | 3(-) |
4 | C.サインツ | フェラーリ | 4(-) |
5 | G.ラッセル | メルセデス | 5(-) |
6 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 6(-) |
7 | P.ガスリー | アルピーヌ | 7(-) |
8 | E.オコン | アルピーヌ | 8(-) |
9 | S.ペレス | レッドブル | 9(-) |
10 | O.ピアストリ | マクラーレン | 10(-) |
11 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 11(-) |
12 | 周冠宇 | アルファロメオ | 12(-) |
13 | V.ボッタス | アルファロメオ | 13(-) |
14 | K.マグヌッセン | ハース | 14(-) |
15 | D.リカルド | アルファタウリ | 15(-) |
16 | N.ヒュルケンベルグ | ハース | 16(-) |
17 | F.アロンソ | アストンマーチン | 17(-) |
18 | A.アルボン | ウィリアムズ | 18(-) |
19 | L.ストロール | アストンマーチン | 19(-) |
20 | L.サージャント | ウィリアムズ | 20(-) |
想定されるタイヤ戦略
ジョージ・ラッセル(メルセデス)は1ストップ戦略と2ストップ戦略が拮抗すると考えているが、ピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラは2ストッパーが主流になるだろうとした上で、次のように語った。
「各ドライバーが保持する2種類のコンパウンドのセット数に応じて、ミディアムとハードを組み合わせて走ることになるだろう」とイゾラは語った。
ミディアム、ハード、ハードと繋ぐ2ストッパーを採れるチームは限られる。マクラーレン、アルファロメオ、ハース、アルファタウリ、そしてウィリアムズのみだ。
気になる天気は…
日曜のオースティンは午後以降、降水確率0%と予想されており、レースがスタートする14時の気温は29℃になると見込まれている。
土曜のスプリントは気温が34℃まで上がったが、上空が雲に覆われたために路面温度は少し低下した。日曜の最高気温は更に低下する。オーバーヒートのリスクは減りそうだ。