F1車番「12」を巡る争奪戦…勝者はドゥーハンではなくアントネッリ
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2025年のF1デビューに向けてアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)とジャック・ドゥーハンが共に、カーナンバー「12」の使用を求めて国際自動車連盟(FIA)に申請した。
アントネッリの来季デビューが発表された1週間前にアルピーヌとの契約が発表されたドゥーハンは、来年のF1ルーキーシーズンで車番「12」を付けると説明していたが、時を同じくしてメルセデスも「12」の使用申請を提出していた。
英AUTOSPORTによると「12」を射止めるのはアントネッリになる見通しだ。複数名が同じ番号を希望した場合、先に申請したドライバーに割り当てられるとの規定があり、アルピーヌより先にメルセデスが申請していたという。
2014年以降、F1ドライバーはキャリアを通して同一のカーナンバーを使用しなければならず、ルーキーはデビューに向けて2~99(永久欠番の17を除く)を対象に、使われていない番号の中から任意のものを選択する。
ルイス・ハミルトンの後任として2025年にジョージ・ラッセルと共にメルセデスから最高峰F1を戦うアントネッリは、クラッシュを喫したイタリアGPのFP1で、F4時代からお好みの「12」を付けていたが、これは急遽の代役起用の場合などに備えて各チームに割り当てられているリザーブ用の番号ではなかった。
メルセデスの割り当て番号は「42」と「43」であったが、後者はイタリアGPでウィリアムズからデビューするフランコ・コラピントに取られたため、特別に「12」を使用する許可が与えられたという。
車番「12」はアントネッリにとってのアイドルであるアイルトン・セナが、1985年からタイトルを獲得した1988年まで使用していた番号でもある。以前に「12」を使っていたのは2015~2016年にザウバーから40戦を戦ったフェリペ・ナスルだ。