F1、ハイブリッドエンジン継続と女性ドライバー参戦に積極的姿勢
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F1の最高経営責任者を務めるチェイス・ケアリーはジュネーブ国際モーターショーで演説を行い、今後もハイブリッドエンジンがF1マシンの動力源であり続ける事、そして、F1における女性の活躍の機会を向上させることが「戦略的優先事項」だと述べた。
ケアリーCEOはスピーチの中で、エネルギー回生システムを持つハイブリッドエンジンが今後もF1のパワーユニットであり続けると強調。更に「炭素排出量をさらに削減するための機会や、最先端のロード関連技術周りの取り組みに対しても投資を続ける」と述べ、自動車産業界の流れに寄り添う姿勢を示した。
ケアリーCEOはもう一つの戦略的優先事項として、女性のF1進出を挙げた。F1においては、1976年の第11戦オーストリアGPでイタリア出身のレラ・ロンバルディオが12位完走を果たして以降、女性としてF1の決勝レースに出走した者は一人もいない。
「我々は、フォーミュラ1が全ての人のためのスポーツであることを強調し続けたいと思う。コースの内外を問わず女性のためのチャンスを重要視し、世界のあらゆる地域を対象とするグローバルなスポーツとして、拡大し続ける事を目指していく」
「我々はF1が神秘的かつ魅力的であり、なおかつすべての人の開かれたスポーツであり続ける事を望んでいる」
現在最もF1に近いのはコロンビア出身の女性ドライバー「タチアナ・カルデロン」だ。2017年にザウバーのテストドライバーに就任し、今年は女性として初めてFIA-F2選手権へと参戦。2015年のスージー・ウォルフ以来のF1フリー走行出走が期待されている。