F1王者フェルナンド・アロンソ、若手育成のために「A14 マネジメント」を設立
Published:
アルピーヌF1チームのフェルナンド・アロンソは、独自のドライバーマネジメント会社「A14マネジメント(A14 management)」を設立し、若手ドライバーの発掘・育成・マネジメント事業を開始した。
これはレーシングドライバーであれば誰もが通るカート競技に取り組むドライバーを対象に、フィジカルトレーニングや意思決定、財務管理など、トップドライバーを目指す上で欠かせないスキルを身につけさせ、そして個々の潜在能力を最大限に引き出すことを目的に設立されたものだ。
「A14マネジメント」という名称は、アロンソの「A」と車番「14」を組み合わせたものだろう。現役F1ドライバーが自ら後進のマネジメントに取り組むのは異例だ。
アロンソは、ARTグランプリのカート部門でマーケティング&チームマネージャーとしてキャリアをスタートさせ、長年に渡ってセルジオ・セッテ・カマラのマネージャーを務めていたアルベール・レスクローザと、フェラーリ・デザインセンターに5年務めた後、アロンソのパーソナルマネージャーとなったアルベール・フェルナンデスと共にA14マネジメントを立ち上げた。
両者はいずれもアロンソが1990年代のカート時代に知り合った仲間で、レスクローザはライバルとしてアロンソと競い合い、フェルナンデスはアロンソのメカニックを担当していた。
A14マネジメントは設立の経緯について「スポーツが我々に教えてくれたことを若いドライバーにも伝えていきたいという期待のもとに誕生した」「目標を達成するためには最高のチームに囲まれる必要がある」と説明した。
A14マネジメントはジュニアドライバー育成の第一弾として、フランス出身のクレメント・ノバラク、ブルガリア生まれのニコラ・ツォロフの2名をプログラムに迎え入れた。