F1オーストラリア:ストロールと「集中力を欠いた」ピアストリが規定違反

アルバート・パーク・サーキットを周回するオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2023年4月1日F1オーストラリアGP FP3にてCourtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

F1オーストラリアGPのスチュワードは、4月1日(土)にアルバート・パーク・サーキットで行われたFP3で、ランス・ストロール(アストンマーチン)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に規定違反があったと判断した。

エンリケ・ベルノルディら4名から成る競技審判団はレースディレクターからの報告を受け、ストロールが速度超過違反を犯したとして、アストンマーチンに100ユーロ(約1万4千円)の罰金を科す裁定を下した。

Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

アルバート・パーク・サーキットを周回するランス・ストロール(アストンマーチン)、2023年4月1日F1オーストラリアGP FP3にて

セッション終了間際、ストロールは時速80kmに制限されたピットロードを時速80.1kmで走行。0.1km/hながらも制限速度をオーバーし、F1スポーティング・レギュレーション第34条7項に違反した。

セッション終了直後のスタート練習では、ピアストリが手順違反を犯した。

スタート練習についてレースディレクターのニールス・ヴィティヒはイベントノートの中で「チェッカーフラッグが提示された時点でコース上にいるクルマは、もう1ラップした後、ピットに入る代わりにグリッドに進み、プラクティススタートに取り組んでも良い」と記している。

イベントノートの規定に従い、チームはプラクティス練習に取り組む前に、もうラップ走るよう指示したが、ピアストリはこれに従わずにグリッドに着いた。

スチュワードによるとピアストリは「集中力を欠いて」いた事を「素直に」認めると共に、その行為によって「危険な状況を招いた可能性がある」ことを理解した。

スチュワードは過去の判例に従い、ピアストリを戒告処分(ドライビング)とした。

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