ルノーF1、レッドブルとの12年に渡る提携終了を宣言「ホンダとの新たな旅路の成功を祈る」

ルノーのロゴがプリントされたレッドブルのエンジンカバーcopyright Renault

ルノー・スポールはF1アブダビGP決勝レース終了直後に、レッドブル・レーシングとのF1でのパートナーシップ終了を宣言。F1史上最も成功したパートナーシップの一つは、ヤス・マリーナ・サーキットでのレースを最後に、12年に及ぶ一時代の終焉を迎えた。

ルノー・スポールはエンジンサプライヤーとして2007年にレッドブルとの関係をスタートさせて以降、優勝59回、ポールポジション60回、ファステストラップ60回を記録し、計4,277.5ポイントを獲得。セバスチャン・ベッテルと共に4度のコンストラクターズとドライバーズタイトルを手にした。

提携と同時すぐさま成功を収めたわけではなかった。初勝利は2009年の中国GP、最初の世界タイトルは2010年の事であった。以降、レッドブル・ルノーは2013年までの4年連続でF1世界選手権のタイトルを獲得したが、これは1988年から91年までF1を制覇したマクラーレン・ホンダ以来の快挙であった。

「レッドブルはより高みを目指すチャレンジャーだった」とマネージング・ディレクターを務めるシリル・アビテブール。11年間のパートナーシップを次のように振り返った。

「我々はそんな彼らをパートナーとして、エンジン技術の限界を探り、排気や燃費、燃焼効率の大幅な改善を含めて、様々な先進技術をこのスポーツに持ち込んだ。彼らは我々と同じように競争心を持っており、共に手を携えて偉大な記録を打ち立てきた」

グリッド上で最も高いパフォーマンスを誇ってきた両者であったが、F1にハイブリッド・ターボが導入されると一変。ルノーエンジンは信頼性とパワーの両面でライバルの後塵を拝する事となり、レッドブルは来シーズンよりホンダとの新たなチャプターを歩み始める事を選んだ。

アビテブールは次のように付け加え、レッドブル・ホンダとのトラック上のバトルを楽しみにしていると語った。「レッドブルが次のステップで成功する事を祈っているし、これからはトラック上でのライバルとして競い合う事を楽しみにしている」

F1アブダビGP特集

この記事をシェアする

モバイルバージョンを終了