フェルスタッペン優勝!1-3に大満足のレッドブル、角田も殊勲4アップ / F1エミリア・ロマーニャGP《Sprint》結果とダイジェスト

1-3フィニッシュを経て健闘を称え合うレッドブルのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス、2022年4月23日F1エミリア・ロマーニャGPスプリントCourtesy Of Red Bull Content Pool

2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPのスプリントが現地4月23日(土)にイモラ・サーキットで行われ、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが優勝を飾り、8点のチャンピオンシップ・ポイントを手にした。

ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンはホイールスピンに見舞われスタートで出遅れ、1周目のターン1でシャルル・ルクレール(フェラーリ)にトップを譲るもラスト2周でパス。残りの2周弱で2.975秒ものギャップを築いて今季初のスプリントでトップチェッカーを受けた。

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ターン1でシャルル・ルクレール(フェラーリ)を交わしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2022年4月23日F1エミリア・ロマーニャGPスプリント

鍵はデグラデーションにあった。過去3戦でRB18は、フェラーリF1-75に対して特にソフトタイヤの性能劣化で後手に回っており、レースでは周回を重ねるほどに差を広げられる展開が目についたものの、今回はフェラーリが右前輪のグレイニングに苦戦。フェルスタッペンが逆に差を詰めていった。チームは週末に先立って、RB18にアップグレードを投じた

セルジオ・ペレスも奮闘した。赤旗の不運もあって予選7番手と沈みながらも、4台を交わして3位フィニッシュ。Q2クラッシュを経て10番手に甘んじたカルロス・サインツ(フェラーリ)も6ポジションアップの4位でスプリントを終えた。

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「スーパーだった! マックスは本当によく頑張った」と述べ、フェルスタッペンの活躍を褒め称えると共に「デグラデーションも改善したし、今日は2人ともが本当に素晴らしかった。チェコも見事に前進してくれた」とペレスの労をねぎらった。

レッドブルは日曜のレースを表彰台圏内の1-3グリッドからスタートするが、ホーナーは「明日もタイトな戦いになるはずだ」と述べ、楽観視してはいない。

レッドブルとフェラーリの4台に続いたのはマクラーレン。ランド・ノリスが5位、ダニエル・リカルドが6位に並び、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)が7位に続いた。

ハースにチーム創設史上予選最高成績を献上したケビン・マグヌッセンは4番グリッドについたものの、オープニングラップ中にウェービングしたとして黒白旗が振られ、中盤以降は後続の追い抜きを許して8位に転落した。チームメイトのミック・シューマッハはポジションを2つ上げて10位に滑り込んだ。

5番グリッドのフェルナンド・アロンソもまた、ウェービングによって黒白旗の警告を受けた。DRSを使って仕掛けてくるミッドフィールドのライバルを抑え込む程の速さはアルピーヌA522になく、2度のF1ワールドチャンピオンは9位に転落した。

母国観衆を前に、前日の予選で失意のダブルQ1敗退を喫したアルファタウリ勢は、角田裕毅が4ポジションアップの12位と健闘した。ピエール・ガスリーは1周目に接触事故に巻き込まれた事で最後尾にまで転落。17位でフィニッシュするのが精一杯だった。

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ルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑えて走る角田裕毅(アルファタウリ)、2022年4月23日F1エミリア・ロマーニャGPスプリント

グランプリ2日目を迎えた現地イモラは不安定ながらも本格的な降雨はなく、決勝のグリッドを決する100kmのショートレース・セッションは気温20.7℃、路面29.2℃、湿度53%、気圧1001.2hPaのドライコンディションでスタートした。

注目のタイヤ選択は4番手マグヌッセンと12番手シューマッハのハース勢、18番手のニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)の3名がミディアムタイヤを選択。その他はソフトタイヤを履いてグリッドについた。

F1スプリントでは通常のレース距離の3分の1にあたる100kmで日曜の決勝のグリッドを争う。これは21周に相当する。スプリントのグリッドは前日の予選順位によって決まり、ピットストップの義務はない。上位8名のフィニッシャーにポイントが与えられる。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

2022年4月23日にイモラ・サーキットで行われたF1第4戦エミリア・ロマーニャGPスプリントの様子

オープニングラップではポールポジションのフェルスタッペンが出遅れ、ターン1を前にルクレールにトップを譲った。角田裕毅は3ポジションアップの13番手にまで浮上した。

マグヌッセンとペレス、リカルドはターン1でスリーワイドとなり互いに軽く接触。ガスリーは右フロントタイヤが周冠宇の左リアタイヤと接触してホイールが破損。緊急ピットインを強いられた。

コントロールを失った周冠宇はそのままバリアに衝突。いきなりセーフティーカーが導入される波乱の幕開けとなった。一件は審議の対象とはならなかった。レースは5周目にリスタートを迎えた。

2022年F1エミリア・ロマーニャ・グランプリの決勝レースは日本時間4月24日(日)22時にブラックアウトの時を迎える。

2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPスプリントリザルト

Pos No Driver Team Laps Time PTS
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 21 30:39.567 8
2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 21 +2.975s 7
3 11 セルジオ・ペレス レッドブル 21 +4.721s 6
4 55 カルロス・サインツ フェラーリ 21 +17.578s 5
5 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 21 +24.561s 4
6 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 21 +27.740s 3
7 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 21 +28.133s 2
8 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 21 +30.712s 1
9 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 21 +32.278s 0
10 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 21 +33.773s 0
11 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 21 +36.284s 0
12 22 角田裕毅 アルファタウリ 21 +38.298s 0
13 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 21 +40.177s 0
14 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 21 +41.459s 0
15 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 21 +42.910s 0
16 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 21 +43.517s 0
17 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ 21 +43.794s 0
18 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 21 +48.871s 0
19 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 21 +52.017s 0
NC 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 0 DNF 0

コンディション

天気曇り
気温20.7℃
路面温度29.2℃

セッション概要

グランプリ名 F1エミリア・ロマーニャGP
セッション種別 スプリント
セッション開始日時

サーキット

名称 イモラ・サーキット
設立 1953年
全長 4909m
コーナー数 21
周回方向 反時計回り

F1エミリア・ロマーニャGP特集

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