攻勢アルファタウリと仕様維持のフェラーリ / F1エミリア・ロマーニャGPチーム別アップグレード

スクーデリア・アルファタウリAT03に乗り込むピエール・ガスリー、2022年4月22日F1エミリア・ロマーニャGP FP1Courtesy Of Red Bull Content Pool

スプリントフォーマットが適用され、パルクフェルメ前のプラクティスが僅か1時間のみと限られる状況の中、母国スクーデリア・フェラーリを除く9チームがイモラ・サーキットにアップグレードを持ち込んだ。

アルファタウリを筆頭に、アルピーヌ、レッドブル、アルファロメオが比較的大掛かりなアップグレードを施した一方、メルセデス、マクラーレン、ウィリアムズはディテール調整といった具合の新パーツを持ち込んだ。

逆襲に向けてリスクを犯す決断を下したレッドブルは、フロア前方のキール部にウィングレットを追加し、冷却性能を強化させたリアブレーキを持ち込むと共に、幾つかのパーツの軽量化を実施した。

メルセデスは低迷するW13の空力性能を改善させるべく、サイドポッドにターニングベーンを追加した他、後部へと流れる気流の改善のためにリアビューミラー周りを変更し、リア側のフロアエッジとディフューザーを調整した。

アルピーヌはフェルナンド・アロンソのマシンにフロアエッジの形状を変更した新型フロアを投入。ビームウイングにも変更を加えた。

イモラから程近いファエンツァに本拠を構えるアルファタウリは、車高のウインドウを広げるための改良型のフロアと、後方気流改善のためのフロントブレーキダクトを投入。更にディフューザーにも変更を加えた。

なおフェラーリはエアロダイナミクスに変更こそ加えていないものの何もせずに遊んでいたわけではなく、メカニカルコンポーネントの軽量化に取り組んできたようだ。

チーム アップグレード内容
フェラーリ なし
レッドブル・RBPT リアブレーキ
キール・ディフレクター
アルピーヌ・ルノー フロアエッジ
ビームウイング
ハース・フェラーリ フロアエッジ
マクラーレン・メルセデス ビームウイング
アストンマーチン・メルセデス ヘイロー・ウイングレット
ミラー・ウイングレット
フロアマウント
ウィリアムズ・メルセデス リアウィング
フロントサスペンション
フロントブレーキダクト
メルセデス サイドポッド
ディフューザー
リア・ディフレクター
アルファロメオ・フェラーリ フロア
エンジンカバー
リアサスペンション
アルファタウリ・RBPT フロア
ディフューザー
フロント・ブレーキダクト

F1エミリア・ロマーニャGP特集

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