シャルル・ルクレール「本当に面目ない…」欲張りすぎたと反省、ティフォシを前にミスで最終盤に転落
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スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールは、残り10周で犯したミスによって3位表彰台を失ったF1第4戦エミリア・ロマーニャGPの決勝レースを終えて「欲張りすぎた」「本当に面目ない」と悔やんだ。
2番手からスタートしたルクレールは蹴り出しで遅れてしまい、1周目のターン1までにセルジオ・ペレス(レッドブル)とランド・ノリス(マクラーレン)に先行を許したが、8周目にノリスを交わして3番手に浮上した。
1回目のピットストップでペレスに対してオーバーカットを仕掛け、一旦は前に出たものの十分なギャップがなく、更にはタイヤが冷えていたために、すぐにポジションを奪われた。
終盤に向けてはソフトタイヤに交換し、追撃体制を整えたものの、残り10周のバリアンテ・アルタ(ターン14・15)で縁石に乗り上げスピン。車体左側からバリアに衝突し、フロントウィングとタイヤの交換のために緊急ピットインを余儀なくされ9番手にまで後退した。
最終的には6位まで巻き返してフィニッシュしたものの、ティフォシの目の前で表彰台に上がる事はできなかった。今季ワーストのリザルトだった。
ミスにも関わらずルクレールは依然としてドライバーズ・ランキングの首位を維持しているが、今季2勝目を挙げたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2位に急浮上。その差は27ポイントにまで一気に縮まった。
レースを終えたルクレールは「本当に面目ない気持ちだ。スピンなんて許されない」と肩を落とした。
「今日はペース的に3位が精一杯だったのに、欲張り過ぎた事でその代償を払う形になり、3位でフィニッシュしていれば手にできたはずのポイントを7つ落としてしまった」
「7ポイントというのはチャンピオンシップの終盤にあっては無視できない。こんな事は二度とあってはならない」
チーム代表兼マネージングディレクターのマッティア・ビノットは「ファンの前で良い結果を出したかったから当然、ガッカリしている。厳しいレースだった」と振り返った。
「我々のドライバーは共に、完璧なスタートを切ることができなかった。おそらくコースの悪い側にいたのだろう。シャルルの最初のピットストップもベストではなかった。つまり、ペレスを交わせるだけのギャップがないままにコースに戻ってきてしまったという事だ」
「そして更に、彼はペレスを追い越そうとしてミスを犯した」
アップグレードの成果か、コースとの相性か。フェルスタッペンがスプリントと本レースの両方を制し、ペレスが2位表彰台に上がった事で6年ぶりの1-2を決めるなど、レッドブルはイモラで一歩前進したようにも見えるがルクレールは慎重だ。
「連中がどれだけ前に進んだのかについては時間が経ってみないと分からない。開幕3戦より競争力があるように見えるけど、ジェッダの時に似ていると言うべきかもしれない」
「バーレーンとオーストラリアでは僕らが優勢だったし、今週末とジェッダは彼らの方に分があった。何れにせよ、本当に接近しているし、これは残りのシーズンでも変わらないと思う」
4月24日(日)にイモラ・サーキットで行われた2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャ・グランプリ決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンが通算22勝目を上げ、2位にセルジオ・ペレスが入った事で、レッドブルが6年ぶりの1-2フィニッシュを果たした。
マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは5月6日のフリー走行1で幕を開ける。