ホンダF1 僅差でポール逃すも3台TOP5のチャンス、角田は事故最下位も「巻き返してくれるはず」と田辺TD

アルファタウリ・ホンダAT02でイモラ・サーキットを走行する角田裕毅、2021年4月17日F1エミリア・ロマーニャGP予選Courtesy Of Red Bull Content Pool

2021 F1第2戦エミリア・ロマーニャGP公式予選に挑んだホンダF1パワーユニット勢は、僅差でポールポジションを逃す悔しい結果になったものの、トップ5に3台を並べる高い競争力を見せつけた。

激しいポール闘いとなった最終Q3では、セルジオ・ペレスが移籍2戦目にして早くも僚友マックス・フェルスタッペンを上回る最前列2番手を獲得した。予選を終えたペレスは「最終コーナーでのミスがなければポールだった」と悔しさをにじませた。

フェルスタッペンはターン3でミスを喫し、その後巻き返しを図ったものの、最速ルイス・ハミルトン(メルセデス)には0.087秒届かず3番手に甘んじた。

アルファタウリはピエール・ガスリーが順当にQ3へと駒を進めて首位と0.379秒差、2列目まで0.050秒差の3列目5番手に付けた。レースでは「表彰台を視野に」あらゆる状況を想定して準備を進めると誓った。

フェルスタッペンとガスリーはミディアムタイヤを、ペレスはソフトタイヤを履いてそれぞれ決勝レースをスタートする。

3台が健闘を見せた一方、デビュー2戦目の角田裕毅にとっては試練の予選となった。

Q1の1セット目のアタックの際に、バリアンテ・アルタ(ターン14・15のシケイン)への進入速度を見誤り、リアが流れて後方からバリアへ衝突。マシンが大破した事で、セッションは約10分間の赤旗中断となった。

角田裕毅は事故について「単純に酷いミスを犯してしまいました」と述べチームに謝罪。イモラは追い抜き困難であるものの、巻き返しを誓ってグリッド最後尾からレースに臨む。

Honda:F1エミリア・ロマーニャGP予選

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日のエミリア・ロマーニャGPの予選はQ3に3台が進出、レッドブル・ホンダのペレス選手がキャリア初のフロントロー2番手を、そしてスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が2戦連続の5番グリッドを獲得してくれました。

フェルスタッペン選手はややまとめきれない部分があり、ペレス選手に続く3番手となりましたが、ペレス選手とともにポールタイムとは大きな差がない非常に拮抗した予選を展開できました。

トップ5に入った3台にはそれぞれに表彰台獲得のチ ャンスがあると思いますので、できるだけ上のポジションで終えられるよう、我々もレースに向けて最後の確認作業を続けます。

角田選手については残念ながらQ1で最初のアタック時にクラッシュを喫してマシンが大破してしまい、明日は最後尾からのスタートになります。

プラクティスでのマシンのパフォーマンスは悪くありませんでしたので、明日はアグレッシブな走りで、ポジションを上げてフィニッシュしてくれると思います。


予選ではルイス・ハミルトン(メルセデス)が1000分の35秒という僅差でレッドブル・ホンダ勢を振り切りポールポジションを獲得した。

2021年 F1エミリア・ロマーニャGPの決勝レースは、日本時間4月18日(日)22時にスタート。1周4,909mのアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリを63周する事でチャンピオンシップを争う。

F1エミリア・ロマーニャGP特集

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