ホンダF1、メルセデスに肉薄の2列目「決勝で最大限のパフォーマンスを発揮したい」と田辺TD

ガレージアウトするレッドブル・ホンダRB16、2020年F1アイフェルGP予選にてcopyright Red Bull Content Pool

2020 F1第11戦アイフェルGP公式予選に挑んだホンダF1は、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが、メルセデスに肉薄する走りを披露。ポールポジションを獲得したバルテリ・ボッタスに0.293秒と迫る3番手につけた。

2番手ルイス・ハミルトンまでは1000分の37秒と、打ち負かす事は叶わなかったが、メルセデスとの差は着実に縮まってきている。

33号車レッドブルRB16を駆ったフェルスタッペンは、Q1で2番手、続くQ2ではトップタイムを記録。最終的にはアンダーステアに見舞われブラックアローの2台に先行を許す結果となったが、Q3では1セット目の計測を終えて暫定ポールにつけるなど、好勝負を演じていた。

Pos Driver Team Q1 Q2 Q3
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:26.319 1:25.467 1:25.562
5 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:27.126 1:26.285 1:26.047
12 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:27.072 1:26.776
13 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 1:27.285 1:26.848

予選を振り返ったホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは概ね満足といった様子で「決勝で最大限のパフォーマンスを発揮したい」と意気込んだ。

なお、この日の予選でメルセデスのバルテリ・ボッタスが1分25秒269のトップタイムを刻んだ事により、2004年にBAR Hondaの佐藤琢磨が記録し保持していたニュルブルクリンクでの予選ラップタイムレコード(1分27秒691)が、16年の時を経て破られる事になった。

ホンダ:F1アイフェルGP予選

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

昨日のアイフェルGP初日は悪天候のために走行できませんでしたが、2日目の本日は天候が回復し、外気温は9℃と低いものの、FP3と予選ともにドライコンディションで走行する事ができました。

FP3では1時間という限られた時間の中で予選と決勝に向けて最適なセットアップを見つけなければならず、また初走行のサーキットということもあり、かなり忙しいセッションとなりました。

FP3に際しては、昨日の遅れを取り戻すべくチームと共にプログラムを見直しました。予定通りにプログラムを消化できましたし、概ね良い仕事ができたと思います。また、昨日の悪天候のおかげで奇しくも第13戦に予定されている2Dayイベントのエミリア・ロマーニャGPの予行演習にもなりました。

予選では、アストンマーチン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が3番手、アルボン選手が5番手と、揃って良い走りをしてくれました。

スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2台についてはガスリー選手が12番手、クビアト選手が13番手という結果でした。03進出を果たせなかったことは残念ですが、明日のレースでは新品のタイヤを履いてスタートできる利点を活かし、ポイント獲得を狙ったレースができればと思います。

明日も気温が上がらず路面温度も低い予報ですが、本日の走行からパワーユニット(PU)及び車体側ともに良いデータが得られたので、明日に向けて最大限のパフォーマンスを発揮できるように準備を進めます。


僅か60分間の練習走行を経て行われた予選では、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が僚友ルイス・ハミルトンを2番手に抑えてポールポジションを獲得。セカンドローはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)という結果となった。

F1アイフェルGP特集

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