RBの新人に失望するマルコ「より責を負うべきはローソン」ペレスのレッドブルに深刻なダメージ
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2024年F1メキシコGPでのリアム・ローソン(RBフォーミュラ1)の振る舞いは、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコを失望させた。
アグレッシブなローソンとの攻防の最中にセルジオ・ペレス(レッドブル)は、サイドポッドとフロアを損傷。母国観衆が見守る前で、完走17台中最下位でフィニッシュした。
これはマルコに言わせれば「姉妹チーム同士の不必要な接触」だった。クルマの損傷の影響は「深刻」で、ダウンフォースが「約60ポイント」失われたという。
コース外に追いやられたと感じたローソンは、ペレスを追い抜く際に中指を立て、その後、フランコ・コラピント(ウィリアムズ)とも接触し、16位に終わった。
スチュワードは、ペレスとローソンの一件をお咎めなしとして、いずれにも明確な責任はないと判断したが、マルコはそうではなかった。
ペレスがノーポイントに終わったメキシコGPを経てレッドブルは、フェラーリにコンストラクターズ選手権2位の座を奪われた。
「ローソンとの接触でチェコはクルマにダメージを負った。レッドブルチーム全体にとって、あまり良い週末ではなかった」とマルコは語った。
「チェコもローソンに対してかなり腹を立てていた。だから、これについては腰を据えて話し合う必要があると思う」
ローソンは角田裕毅と並び、ペレスが2025年に向けて交代されられた場合の後任候補と見なされているが、今回の件でマルコの評価は下がったかもしれない。
ローソンがレッドブルのドライバー相手に強引な走りを見せたことについてマルコは「より責を負うべきはローソンだ。他のチーム相手なら問題ない。だが、シニアチーム相手にあれはない」と答えた。
ペレスは、ローソンのドライビングと態度の両方がF1の水準に達していないとして、「F1に参戦して間もないからこそ、もう少し謙虚であるべきだ」と主張した。
マルコの見解もペレスと同様で、「ローソンは非常にタフなレーサーだが、あれは姉妹チームのドライバーとしてやるべきことではなかった。もっと敬意を示すべきだ」と語った。
中指を使ったジェスチャーについては反省の弁を口にしたものの、ローソンはレース後もペレスに対する不満をあらわにした。