マクラーレンを含むルノーエンジン勢4台、F1中国GPで一斉にエンジン交換を実施
Published:
ルノースポールが2019年のF1中国GPに新しいスペックのMGU-Kを投入する見通しである事が明らかとなった。現時点ではFIAからの正式発表はないものの、ニコ・ヒュルケンベルグが認めた。これに伴い、ワークスルノーとマクラーレンの計4台が週末に先立ってエンジン交換を行う。
ルノー製パワーユニットは今季も信頼性を欠いており、開幕オーストラリアGPではカルロス・サインツ、第2戦バーレーンGPではレース最終盤にルノーの2台がほぼ同時にトラブルに見舞われた。ルノーはハイブリッド時代到来の2014年以降、一貫してMGU-Kに問題を抱えている。
サインツはメルボルンでのリタイヤによって、第2戦を前に内燃エンジン=ICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kの4つのコンポーネントを変更。今季エンジン交換一番乗りという不名誉な記録を背負うこととなった。規約では規定数以上のコンポーネントを交換した場合、グリッド降格ペナルティーが課せられる。
トラブルさえなければバーレーンで6位入賞を果たしていたはずのニコ・ヒュルケンベルグは、上海での週末に、信頼性を改善した新しい仕様のMGU-Kを使用する予定だと明らかにした。
「この状況を乗り越えるために、僕らは信頼性の改善に取り組んだ」とヒュルケンベルグ。「素晴らしいリザルトが得られたはずであるだけに、パワーユニットの問題でこれを失ってしまったのは残念だが、それはもう終わった事だ。僕が今週末、2基目のエンジンを使うのはそれが理由だ」
「シーズンの最初から、MGU-Kには幾つかの種類の問題が発生していた。そのため、ルノーエンジンを搭載する全てのクルマは今回、再設計された新しいMGU-Kを使う。これまでに出ていた全ての問題が解決されていると確信しているが、状況を改善するために現在進めている作業もある」
バーレーンではフェラーリのシャルル・ルクレールもエンジントラブルに見舞われたが、こちらはインジェクションの電気トラブル。燃焼異常が発生した事によりセーフモードが起動しただけとの事で、エンジン交換は行われない見通しとなっている。