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鳴り物入りで導入されたF1スプリントが2年目を迎える。2022年は昨年同様、3回のスプリントが予定されており、その一発目は4月22~24日の次戦エミリア・ロマーニャGPで行われる。初年度の反省を踏まえて行われた変更をおさらいする。
昨年まで「スプリント予選」と呼ばれていたこの新たなフォーマットは今年、「スプリント」へと改称された。
従来は3ラウンド制のノックダウン方式による予選で決勝レースのスターティンググリッドを決してきた。スプリントはこれに代わるもので、100kmという決勝の約3分の1の距離のショートレースでグリッドを決する。
昨年と同様、F1スプリントは100kmの短距離レースとして開催される。ピットストップの義務はなく、ドライバーはチェッカーフラッグまで全力疾走するが、幾つかの変更が加えられた。
開催地
昨年はテストケースとしてシルバーストーン、モンツァ、インテルラゴスの3会場で実施された。当初は今季に向けてその数を倍増させる方向で話し合いが進められていたが、技術規定の刷新や予算上限ルールに伴うチーム側の負担増を考慮して、同じく3会場での実施が決まった。
ただインテルラゴスを除いて開催地は変更され、シルバーストンとモンツァに代わって、今季は新たにイモラ、レッドブル・リンクが加わった。
日時 | グランプリ | 会場 |
2022年4月23日 | エミリア・ロマーニャGP | イモラ |
2022年7月9日 | オーストリアGP | レッドブルリンク |
2022年11月12日 | サンパウロGP | インターラゴス |
新しいポイント制度
スプリントの価値を高めるべくポイント獲得の対象が拡大された。
2021年は上位3名のフィニッシャーに3-2-1のポイントが与えられていたが、今年は上位8名に拡大された。スプリントの優勝者には8ポイント、2位には7ポイントと、1ポイント刻みで8位にまでチャンピオンシップポイントが与えられる。
ポールポジションの扱い
昨年はスプリントの勝者にポールシッターの称号が与えられたが、F1をこよなく愛するセバスチャン・ベッテルら、一部のドライバーやファンからの批判を受け、今季は初日金曜に行われる予選で最速タイムを出したドライバーにその栄誉が与えられる事となった。
スプリントが採用される週末のフォーマットは以下の通りで、予選はスプリントのグリッドを決するために行われる。
日 | 時間 | セッション |
---|---|---|
金曜 | 午前 | フリー走行1 |
午後 | 予選 | |
土曜 | 午前 | フリー走行2 |
午後 | スプリント | |
日曜 | 午後 | 決勝レース |
F1スプリントの詳細については「F1スプリントとは?」を参照されたい。