マクラーレンF1「バンドーンとアロンソはほぼ互角」2度のF1王者への優先的アップデート投入を認める

マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソ、ストフェル・バンドーン、そしてザクブラウンの3ショットcopyright McLaren

マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、昨シーズンのF1で、フェルナンド・アロンソがストフェル・バンドーンを上回る成績を残した理由のひとつは、両者のマシンの違いにあったためだと考えている。昨年初めてF1フル参戦を果たしたバンドーンは、2度のF1ワールドチャンピオンであるアロンソに対して、予選3勝15敗、決勝2勝5敗で敗れ去った。

「常に同じスペックが与えられるとは限らない。両方のマシンは同等に扱われるが、あるアップデートが一つしか用意できない場合もある」とブラウン。「二人の間のギャップはドライバーの能力によるものではなくマシンの差異によるものだったんだ。だからこそストフェルのパフォーマンスには満足している」

開発競争が激しく開発に多額のコストが必要となるF1では、新型のエアロパーツ等、シーズン途中で投入されるアップデートが必ずしも両方のマシンに用意されるとは限らない。このような場合、一般的には”より速い”ドライバーに優先的に新型アップデートが投入される。2017年シーズンのマクラーレン・ホンダの場合、それはアロンソであった。

実質的なデビューイヤーであった事に加えて、バンドーンにとっては数多くの”初サーキット”への挑戦の年であった一方、アロンソにとっては16年目のシーズン、その全ては勝手知ったるコースであった。シーズン前半こそアロンソに全く歯が立たず大きな差をつけられたが、アジアラウンド以降はバンドーンが挽回、幾度となくアロンソを上回ってみせた。

記録として残る結果を見れば、アロンソとバンドーンと実力の差は大きなものであり、チームメイトが世界最高峰のレーサーの一人である事を考えれば何ら恥じるものではない。だが、内実を知るブラウンは次のように続けた。「彼はアロンソとほぼ同じレベルにいる」

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