F1カナダGP結果変動、「危険」な走路変更のフェルナンド・アロンソに5秒ペナとペナルティポイント
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F1カナダGPのスチュワードは29日の決勝レースを終えて、ポジションを守るために複数回に渡って走行ラインを変更し、FIA国際競技規則付則L第4章第2条bに違反したとして、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に5秒ペナルティを科す裁定を下した。
この結果、バルテリ・ボッタスが7位、周冠宇が8位に昇格。2012年以来、10年ぶりにフロントローを獲得したアロンソは最終9位に降格となった。
一件は70周のレース最終ラップで起きた。スチュワードによるとアロンソは後続のボッタスに対し、7位を守るために方向転換を繰り返した。ボッタスはアクセルを緩めざるを得ず勢いを失った。
ボッタスは無線で「前のクルマのウィービングをチェックしてくれ!あれは危険だ」と訴え、アロンソのディフェンスを批判した。
スチュワードはレース後に、両ドライバー並びにチーム代表からの聴取、そして映像証拠とチーム無線を確認した後、これを「明らかなレギュレーション違反」と判断した。
そして、2022年のF1オーストラリアGPでの判例と同じく5秒のタイムペナルティを科すと共に、ペナルティポイント1点を加算した。過去12ヶ月間での累積点は6点に達した。
L第4章第2条bには「順位を守るための2回以上の進路変更、走路端を越え故意に車両を寄せること、その他の異常な進路変更を伴うような、他のドライバーを妨害するような行為は厳重に禁止される」と定められている。
なおセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がレース終盤のセーフティーカー導入中に前走車から10車身以上離れたとされる件に関しては、お咎めなしの裁定が下された。