オコン、チームから助言に基づき追い抜きをトライ「僕に主導権を握る権利があった」
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11日(日)のF1第20戦ブラジルGP決勝レースを終えたレーシングポイント・フォースインディアのエステバン・オコンは、マックス・フェルスタッペンとの接触事故について、チームからの助言に従って追い抜きを試みたものであり、レース慣習に基づけば、フェルスタッペンは自身にスペースを与えなければならない立場にあったと糾弾した。
レース中盤の44周目、ラップダウンされ1周遅れの16番手を走行していたオコンは、ホームストレートで前を走るラップリーダーのフェルスタッペンの真横につけ追い抜きを仕掛けたところ、続くターン2で接触。両者はスピンを喫しフェルスタッペンは優勝を逃す事となった。接触への罰則としてオコンには10秒のストップ・アンド・ゴー・ペナルティが科せられた。
レース後二人はFIAの計量ガレージで小突き合いの口論となり、フェルスタッペンが手を上げた。審議の結果、FIA国際自動車連盟はフェルスタッペンのこの行為を重く見て、今後6ヶ月以内に2日間の社会奉仕活動を行うよう命じた。
チーム代表兼CEOを務めるオトマー・サフナウアーは「ルールでは周回を戻す行為は認められている」と述べオコンのトラック上での行為を擁護。接触さえなければ11位でフィニッシュしていたはずだ、と付け加えた。一方の赤コーナーのセコンド、クリスチャン・ホーナー代表は「小突かれるだけで済んでラッキーだ」と述べ、燃料を投下した。
助言に基づき追い抜きをトライ「僕に主導権を握る権利があった」
エステバン・オコン決勝: 14位, グリッド: 18番手
良いペースがあったのにポイントが獲れなくてガッカリだよ。レースを通して終始良い形でオーバーテイク出来てたのに、マックス(フェルスタッペン)との接触で全てが台無しになってしまった。
彼がピットから出てきた後、僕はその後の2周に渡って彼の後ろを走ってたんだけど、僕の方が速かったから、チームからラップ・バックするようアドバイスがあったんだ。フェルナンド(アロンソ)を追い抜いた時みたいに、ターン1でアウト側から仕掛けたんだけど、マックスは全然スペースを残してくれなかった。
横に並んだからといって姿を消せるわけじゃないから、接触事故に発展してしまった。あの時は僕が主導権を握る立場にいたし、マックスはスペースを譲らなきゃならない立場にあったのに、レース後にあんな事されるんだから驚いたよ。凄く暴力的で、FIAのスタッフが止めに入ってくれたんだ。ああいう態度はマズイよ本当に。
暴力的だしプロとして失格だよ。FIAのスタッフが止めに入らなきゃ彼は僕を殴っていただろうね。プロのドライバーの振る舞いとして相応しくない。レース後だから感情的になっているのは分かるけど、暴力を振るうのではなく話をするべきだった。
バトルして良いのはコース上の話。僕らはスポーツマンで子供たちの憧れの存在でなきゃ。色んな人達がテレビの前で観戦してるんだ。もし今日の映像が放映されれば、大事になってしまう。
71周で争われた決勝レースでは、ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを決め今季10勝目をマーク。メルセデスの5年連続となるコンストラクターズチャンピオンシップが決定した。2位はマックス・フェルスタッペン、3位はキミ・ライコネンという結果となった。