BMW、レーシング技術を駆使した新型「M8カブリオレ」…トップ開閉は僅か15秒
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BMWは7月24日、フラッグシップ・モデル「M8」のオープンモデル「M8カブリオレ(M8 Cabriolet)」の日本での発売を開始した。価格は「M8 カブリオレ」が2338万円、「M8 カブリオレ コンペティション」が2541万円。納車が12月以降であるため消費税10%込。
新型BMW M8カブリオレは、本格的なサーキット走行を可能としながら公道走行も可能とする新型M8をベースにしたオープン・モデル。ファブリックを採用した多層式ソフト・トップは、時速50km以下であれば、走行中でも15秒で開閉が可能とされ、開閉時共に350Lのラゲッジ・ルーム容量を備える。
625馬力のV8エンジン
搭載されるV型8気筒エンジンは、BMW Mが培ってきた最先端の技術を余すことなく採用。アクセル・ペダルの微細な操作にも鋭く反応し、ドライバーの意思に敏感に呼応する。最高出力は625馬力(460kW)/6,000rpm、最大トルクは750Nm/1,800 -5,860rpmを実現。0-100km/h加速は3.3秒を誇る。
2基のターボチャージャーへ排気ガスを供給するエグゾースト・マニフォールドにはクロスバンク型を採用。これによって、排気エネルギーを最大限に活用しながら素早いレスポンスを可能とし、また、燃焼室に燃料を供給するダイレクト・インジェクション・システムの最高噴射圧力を350barまで高めることで、より高効率な燃焼を可能としている。
Mモデルの新しい走行モード「M MODE」
BMW Mモデルの特徴でもある、エンジン・レスポンス、ステアリング、サスペンション特性をドライバーが任意に設定変更できる機能に、新しく「M MODE」ボタンが追加された。これにより、メーターパネルやヘッドアップ・ディスプレイの表示方法、運転支援システムの介入レベルを「ROAD」「SPORT」のいずれかのモードに変更することが可能となった。
基本設定となる「ROAD」は全ての運転支援システムが有効になり、「SPORT」はドライバーが任意に設定した情報に基づいて、前車接近警告および衝突回避・被害軽減ブレーキを除く全てのブレーキやステアリング・システムへの介入を無効にすることが可能となっている。
初採用の専用インテグレーテッド・ブレーキ
新型BMW M8で初めて採用されたM専用インテグレーテッド・ブレーキ・システムは、アクセル全開時の高負荷条件下でも優れた安定性を実現するように開発された。これはブレーキ制御の各機能をコンパクトに統合すると共に、非バキューム式のブレーキ・ブースターを採用することで、約2kgの重量削減を実現。ドライバーは思い通りに車両の減速度を調整することができる。
ペーダルモードの設定は2種類。快適性を重視した「COMFORT」モードと、素早い反応を重視した「SPORT」モードが採用され、車両を減速させるのに必要なブレーキ・ペダルの踏み込み量を変更することが可能となった。これによって、濡れている路面やブレーキ温度が高いといった状況下でもペダルの感覚を一定に保ち、常に正確に制動力を制御する事が出来る。
新型M8カブリオレCompetition
新型BMW M8カブリオレCompetitionは、よりアグレッシブなスポーツ走行を想定したモデル。エンジンからデザインに至るまで特別なセットアップが施される。コンペティション・モデル専用に開発されたV型8気筒エンジンは、車両との接続部をより強固にする専用マウントを採用する事で、より直接的な動力伝達が可能となっている。
デザイン面では、ハイグロス・ブラックのキドニーグリルとモデルバッチ、ドアミラー、リアスポイラーが装備される。またMモード・ボタンには、通常モデルの「ROAD」「SPORT」に加えて、運転支援システムの快適性と安全性に関する全ての機能が無効とする「TRACK」モードが装備される。
インテリジェント4輪駆動システム
M5で初導入されたインテリジェント4輪駆動システム「M xDrive」は、安定した路面でのスポーツ走行から、路面状況が変化する環境下での走行まで、必要に応じてトラクションを最適化し、俊敏性、走行安定性を大幅に向上させる。
仕組みとしては、エンジントルクをフロントとリヤに無段階かつ可変的に振り分け、さらに、アクティブMディファレンシャルの搭載により、2つのリヤホイール間のトルクを最適化する。M8カブリオレでは、ダイミック・スタビリティ・コントロール(DSC)の介入は極端な状況のみに限定されており、エンジンから発生するエネルギーを、推進力としてほぼ無駄なく利用できる。
「M xDrive」は後輪駆動を重視しており、リヤに優先的に駆動力を振り分け、車両が安定性を保つために必要と判断された時のみにフロントに駆動力を供給する。必要に応じてフロント・アクスルとリヤ・アクスルの間の駆動力配分を設定することも可能。初期設定の「4WD」モード、ほぼ後輪駆動に近い「4WD SPORT」モード、DSCをオフにし完全な後輪駆動走行となる「2WD」モードが用意される。
3年間の主要メンテナンス無償提供
新型BMW M8カブリオレには、3年間の主要メインテナンス無償提供、タイヤ/キーの破損や紛失の際の費用サポート等が含まれる「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」が全車に付帯されている。この「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」は、2016年よりBMW全モデルに標準装備された新しいメインテナンス・パッケージであり、顧客に対してより安心なドライブを提供している。
主な車両諸元(ヨーロッパ仕様値)
BMW M8 Cabriolet
全長 | 4,867mm |
---|---|
全幅 | 1,907 mm |
全高 | 1,353mm |
ホイールベース | 2,827mm |
重量 | 2,010kg |
総重量 | 2,085kg |
エンジン | 4,395cc V型8気筒ガソリン |
最高出力 | 600PS(441kW)/6,000 rpm |
最大トルク | 750Nm/1,800-5,600rpm |
BMW M8 Cabriolet Competition
全長 | 4,867mm |
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全幅 | 1,907 mm |
全高 | 1,353mm |
ホイールベース | 2,827mm |
重量 | 2,010kg |
総重量 | 2,085kg |
エンジン | 4,395cc V型8気筒ガソリン |
最高出力 | 625PS(460kW)/6,000 rpm |
最大トルク | 750Nm/1,800-5,860rpm |