最速フェルスタッペンの降格でサインツPP!角田裕毅は好機活かせず / F1ベルギーGP《予選》結果とダイジェスト
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2022年シーズンのFIA-F1世界選手権第14戦ベルギーGPの公式予選が8月27日にスパ・フランコルシャンで行われ、週末を圧倒し続けたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分43秒665という圧巻の最速タイムを刻んだ。
ただ、パワーユニット交換ペナルティが科される事から、0.632秒遅れの2番手を刻んだカルロス・サインツ(フェラーリ)が繰り上がりのポールポジションを獲得する結果となった。ディフェンディング・チャンピオンは15番グリッドに並ぶ。
FP3でトップタイムを刻んだセルジオ・ペレス(レッドブル)は、肝心の予選でサインツに0.165秒及ばず3番手に留まった。決勝ではフロントロー2番手に並ぶ。
フェルスタッペンと同じく「バック・オブ・ザ・グリッド」のシャルル・ルクレール(フェラーリ)は4番手タイムを刻み16番グリッドを、エステバン・オコン(アルピーヌ)は5番手をマークして17番グリッドを確保した。
今週末は計7名にグリッド降格ペナルティが科された。その内、フェルスタッペンとルクレール、オコンを含む6名は最後尾スタートの対象で、15~20番グリッドを懸けて予選を争う事となった。バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は25番グリッド降格で、自動的に14番グリッドを手にした。
フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は6番手、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は7番手を刻んだ。前の3台が降格となるため、各々レースでは2列目に並ぶ。
8番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)、9番手にはアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、10番手にはランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。アルボンのQ3進出は今季初。
アルファタウリ勢はピエール・ガスリーが12番手タイムでQ2進出を果たした一方、角田裕毅はミスを喫して19番手でQ1敗退を喫する事となり、降格祭の好機を活かす事はできなかった。
予選Q1:角田裕毅がノックアウト
直前のFP3に引き続き現地フランコルシャンはどんよりとした空に覆われ、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温15℃、路面20.7℃、湿度85%、気圧969hPaのドライコンディションでスタートした。
公式タイヤサプライヤーのピレリはハード(白色)にC2、ミディアム(黄色)にC3、ソフト(赤色)にC4コンパウンドを持ち込んだ。
サポートレースのポルシェ・スーパーカップの予選中にターン12で発生したクラッシュに伴うバリア修復のため、F1の予選セッションは開始時刻が25分延期された。
「オー・ルージュで雨がパラパラ降っている」との報告が飛ぶ中、角田裕毅は最終ラップの最終シケインでタイヤスモークを上げコースアウト。0.35秒及ばずQ1敗退を喫した。
❌ Q1 ELIMINATED DRIVERS ❌
Vettel
Latifi
Magnussen
Tsunoda 📸
Bottas #BelgianGP #F1 pic.twitter.com/GA61oUsIg2— Formula 1 (@F1) August 27, 2022
ランス・ストロール(アストンマーチン)は最後のアタックでノックアウト・ゾーンから脱するも、チームメイトのセバスチャン・ベッテルは16番手で敗退した。
ニコラス・ラティフィが17番手に沈んだ一方、ウィリアムズの僚友アルボンは堂々の6番手を刻んだ。
レッドブル及びフェラーリのトップ4は2回の計測ラップは必要ないと判断。早々にガレージに籠もり、Q2以降に備えた。
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:44.581 | 3 | |
2 | サインツ | フェラーリ | 1:45.050 | + 0.469 | 3 |
3 | ペレス | レッドブル | 1:45.377 | + 0.796 | 3 |
4 | ルクレール | フェラーリ | 1:45.572 | + 0.991 | 4 |
5 | ラッセル | メルセデス | 1:45.650 | + 1.069 | 8 |
6 | アルボン | ウィリアムズ | 1:45.672 | + 1.091 | 6 |
7 | ハミルトン | メルセデス | 1:45.736 | + 1.155 | 8 |
8 | ノリス | マクラーレン | 1:45.745 | + 1.164 | 6 |
9 | オコン | アルピーヌ | 1:46.039 | + 1.458 | 5 |
10 | アロンソ | アルピーヌ | 1:46.075 | + 1.494 | 5 |
11 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:46.178 | + 1.597 | 6 |
12 | ガスリー | アルファタウリ | 1:46.183 | + 1.602 | 6 |
13 | リカルド | マクラーレン | 1:46.212 | + 1.631 | 6 |
14 | ストロール | アストンマーチン | 1:46.256 | + 1.675 | 6 |
15 | シューマッハ | ハース | 1:46.342 | + 1.761 | 8 |
16 | ベッテル | アストンマーチン | 1:46.344 | + 1.763 | 6 |
17 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:46.401 | + 1.820 | 7 |
18 | マグヌッセン | ハース | 1:46.557 | + 1.976 | 6 |
19 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:46.692 | + 2.111 | 6 |
20 | ボッタス | アルファロメオ | 1:47.866 | + 3.285 | 5 |
予選Q2:マクラーレンとアルピーヌが牽引対決
レッドブル勢は1回目の計測を終えてトップ2を独占し、その後はガレージに留まった。暫定トップのフェルスタッペンは中古でのアタックだった。
アルピーヌとマクラーレンは共に、降格ドライバーにチームメイトを牽引させる作戦を決行。アロンソは8番手でQ3進出を果たしたが、ダニエル・リカルドはノリスが9番手を刻む一方、1000分の92秒及ばず11番手で敗退した。
アルボンは10番手に滑り込みQ3進出を達成。ガスリーは0.15秒届かず12番手で涙を飲んだ。降格組の周冠宇対ミック・シューマッハ(ハース)の争いは、13番手をマークした中国人ドライバーに軍配が上がった。
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | ルクレール | フェラーリ | 1:44.551 | 10 | |
2 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:44.723 | + 0.172 | 6 |
3 | ペレス | レッドブル | 1:44.794 | + 0.243 | 6 |
4 | サインツ | フェラーリ | 1:45.418 | + 0.867 | 8 |
5 | ハミルトン | メルセデス | 1:45.420 | + 0.869 | 14 |
6 | ラッセル | メルセデス | 1:45.461 | + 0.910 | 14 |
7 | オコン | アルピーヌ | 1:45.475 | + 0.924 | 10 |
8 | アロンソ | アルピーヌ | 1:45.552 | + 1.001 | 11 |
9 | ノリス | マクラーレン | 1:45.603 | + 1.052 | 11 |
10 | アルボン | ウィリアムズ | 1:45.675 | + 1.124 | 12 |
11 | リカルド | マクラーレン | 1:45.767 | + 1.216 | 9 |
12 | ガスリー | アルファタウリ | 1:45.827 | + 1.276 | 12 |
13 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:46.085 | + 1.534 | 12 |
14 | ストロール | アストンマーチン | 1:46.611 | + 2.060 | 12 |
15 | シューマッハ | ハース | 1:47.718 | + 3.167 | 13 |
予選Q3:牽引活かせずもサインツがポール
フェラーリは当初の計画とは異なり、誤ってルクレールに新品タイヤを履かせた事を認めた。どうやらレース向けに温存するプランだったようだ。
1分43秒665の暫定ポールタイムを刻んだフェルスタッペンは、ペレスを牽引する事なく最終計測を前にクルマを降りた。
1セット目に4番手を刻んだルクレールも一旦マシンを降りたが、その後再び乗り込み、アウトラップでサインツにスリップストリームを与えた。
サインツは僚友の支援を受けるも、全セクターで自己ベストに届かず。ただ、ペレスも同じ様に不発に終わったために2番手をキープした。
唯一、1アタックに懸けたアロンソは6番手をマーク。メルセデス勢はハミルトンが7番手、ラッセルが8番手に続いた。
2022年F1ベルギーグランプリ決勝レースは日本時間8月28日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周7,004mのスパ・フランコルシャンを44周する事でチャンピオンシップを争う。
2022年F1第14戦ベルギーGP予選リザルト
Pos | No | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:44.581 | 1:44.723 | 1:43.665 | 9 |
2 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:45.050 | 1:45.418 | 1:44.297 | 14 |
3 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:45.377 | 1:44.794 | 1:44.462 | 12 |
4 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:45.572 | 1:44.551 | 1:44.553 | 14 |
5 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:46.039 | 1:45.475 | 1:45.180 | 15 |
6 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:46.075 | 1:45.552 | 1:45.368 | 16 |
7 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:45.736 | 1:45.420 | 1:45.503 | 20 |
8 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:45.650 | 1:45.461 | 1:45.776 | 20 |
9 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:45.672 | 1:45.675 | 1:45.837 | 18 |
10 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:45.745 | 1:45.603 | 1:46.178 | 14 |
11 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:46.212 | 1:45.767 | 9 | |
12 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:46.183 | 1:45.827 | 12 | |
13 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:46.178 | 1:46.085 | 12 | |
14 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:46.256 | 1:46.611 | 12 | |
15 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:46.342 | 1:47.718 | 13 | |
16 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:46.344 | 6 | ||
17 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:46.401 | 7 | ||
18 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:46.557 | 6 | ||
19 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:46.692 | 6 | ||
20 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 1:47.866 | 5 |
コンディション
天気 | 曇り |
---|---|
気温 | 15℃ |
路面温度 | 20.7℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1ベルギーGP |
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セッション種別 | 予選 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | スパ・フランコルシャン |
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設立 | 1921年 |
全長 | 7004m |
コーナー数 | 19 |
周回方向 | 時計回り |