ホンダF1、不得手なスパで9位入賞「チーム全員の努力の賜物、喜ばしい結果」と田辺TD /

スパ・フランコルシャンのピットレーンを走行するトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーcopyright Honda

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、スパ・フランコルシャンで行われた2018年F1第13戦ベルギーGP決勝レースを振り返った。

トロロッソ・ホンダは8月26日(日)のベルギーGP決勝レースでピエール・ガスリーが殊勲9位入賞を果たし、貴重な選手権ポイントをチームに持ち帰った。ブレンドン・ハートレーはガスリーの入賞を確実なものとすべく、第一スティントを長く引っ張る作戦を敢行。チームプレーに徹し14位でチェッカーフラッグを受けた。

スパはエンジンパワー、高燃費、優れたエネルギーマネジメントが要求されるトロロッソ・ホンダの不得手なパワーサーキット。想定外のトップ10入賞について田辺は「チーム全員の努力の賜物、喜ばしい結果」語り、満足感を示した。 一方のガスリーは「ホンダは素晴らしい仕事をしてくれた」とコメント。エンジンサイドの仕事ぶりを褒め称えた。

チーム全員の努力の賜物、喜ばしい結果

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

スパ・フランコルシャンは我々のマシン特性に適したコースとは言えず、厳しい戦いになることを予想してレースに臨みました。それだけに、この高速サーキットで2ポイントを獲得できたことは喜ぶべき結果だと思っています。

ピエールは終始、非常にすばらしい走りを見せて入賞圏内をキープしてくれましたし、ポイントには届かなかったもののブレンドンも何度かオーバーテイクを決めるなど、ライバルと良いバトルを見せてくれました。今回のポイントはチーム全員で獲得したものだと思っています。

パワーユニットに関しては、週末を通してノートラブルで可動し続け、安定したパフォーマンスを継続する事ができました。次戦イタリアGPのモンツァ・サーキットもエンジンに厳しいコースとなりましすが、トロロッソのホームレースですし、良いレースができればと考えています。


決勝はオープニングラップで4台が絡む連鎖的なクラッシュ事故が発生。計5台がリタイヤを喫する波乱のレースとなった。優勝はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。2番グリッドからポールシッターのルイス・ハミルトンを抜き去り今季5勝目。ハミルトンは2位でチェッカーを受けた。3位表彰台にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが滑り込んだ。

F1ベルギーGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了