レッドブル、10年ぶりのスパPPに大満足のホーナー代表…”切り札”を手に決勝へ
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8月28日のF1ベルギーGP公式予選に臨んだレッドブル・ホンダは、マックス・フェルスタッペンが母国観衆の前で今季5度目のポールポジションを獲得し、セルジオ・ペレスが7番手につけた。
英国ミルトンキーンズのチームがスパ・フランコルシャンでポールを手にしたのは2011年のセバスチャン・ベッテル以来、実に10年ぶりの事だった。
予選を振り返ったチーム代表のクリスチャン・ホーナーは「スパで10年ぶりにポールポジションを獲得できた。良いセッションだったし力強い予選だった」と満足感を示した。
「ホンダとの50戦目のグランプリでマックスは通算9回目のポールを獲得し、チェコ(ペレス)は7番手タイムを残した」
「非常に難しい状況であったにも関わらず、両ドライバー共に素晴らしいパフォーマンスを発揮して仕事を全うしてくれた」
「1ラップ目はミスがあったものの、雨を得意とするマックスは2ラップ目を完璧にまとめてみせた。明日の決勝レースではこれをポイントに繋げていく必要がある」
Q3の1回目のラップ終えて暫定ポールに立ったのはルイス・ハミルトンだった。フェルスタッペンは0.9秒遅れの2番手と巻き返しが求められる立場にあったが、最終アタックで1分59秒765をマーク。後続にコンマ3秒差をつけ、レッドブルとホンダの共闘50戦目の節目にポールを掴み取った。
Q3進出組のうち、Q2までを2セットのインターミディエイト・タイヤで凌いだのはレッドブル・ホンダの2人だけで、ライバルは皆、3セットを投じた。ホーナーはこれが決勝の「切り札」になり得ると考えている。
ホーナーは「明日も今日と似通った天気になりそうだが、ウエットであれば前方からスタートする事で視界を確保できるし、2人ともがインターを1セットを温存している」と続ける。
「トップ10組の中でこれを達成したのは我々だけだと思う。つまり切り札があるという事だ」
ピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラはインターミディエイト・タイヤについて「(週末を通して)ウエットからドライまで、様々なコンディションに対応可能な性能を発揮した」と述べ、その汎用性の高さを強調している。
ホーナーはまた、Q3開始直後にオー・ルージュで大クラッシュを喫したランド・ノリスに触れて「ランドがアクシデントから無事に生き延びた事は何より重要だった。安心したよ。彼が明日のレースに出られる事を願っている」と付け加えた。
降雨によるディレイと赤旗クラッシュの混乱に塗れた予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールポジションを獲得。2番手はジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)。3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)という結果となった。
2021年 F1ベルギーグランプリ決勝レースは、日本時間8月29日(日)22時にスタート。1周7,004mのスパ・フランコルシャンを44周する事でチャンピオンシップを争う。