リアム・ローソン、最下位も全開の好機得られず…初陣での仕事ぶりを評価するアルファタウリ

セッションを終えてヘルメットを脱ぐアルファタウリのリアム・ローソン、2022年8月26日F1ベルギーGP FP1Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル及びアルファタウリのリザーブドライバーを務めるリアム・ローソンは、グランプリデビューとなった8月26日(金)のF1第14戦ベルギーGPのFP1で14周を走り込み、トップから5.527秒遅れの19番手という結果を残した。

同じアルファタウリAT03を駆る角田裕毅とのラップタイム差は3.755秒にまで達した。20番手はバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)だが、こちらは技術的な問題に見舞われたためにタイムを計測しておらず、ローソンは事実上の最下位だった。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

スパ・フランコルシャンでアルファタウリAT03を駆るリアム・ローソン、2022年8月26日F1ベルギーGP FP1

とは言え、この日はコースの一部のみが雨で濡れるなどコンディションが悪く、加えて最終盤に鉄砲雨が到来したために、ローソンはソフトタイヤでプッシュするチャンスを得る事ができなかった。

チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「気温は低く、タイヤはハード側で、なおかつ路面は濡れ、赤旗が振られる場面もあり、挙げ句にはセッション終盤には雨が降るという、決して楽なコンディションではなかったが、彼は集中力を切らすことなく我々が要求した仕事を全てこなしてくれた。良い仕事ぶりだった」と評価した。

ピエール・ガスリーが使うシャシーNo.4での走行を終えたローソンは「スパというアイコニックなサーキットでF1マシンをドライブできて本当に楽しかった。クレイジーな経験だった」と振り返った。

「クルマは最高だった。マシンの限界は予想していたよりも遥かに遠く、慣れるまでに少し時間がかかってしまったけど、ハードタイヤを履いて着実にペースを上げていき、最終的にはソフトでプッシュできる状態にまで行けただけに、全力で計測するチャンスが得られず少し残念だ」

「今回、走るチャンスを与えてくれたスクーデリア・アルファタウリとレッドブルに心から感謝してる。今週末をこのチームと共に過ごせて本当に良かった」

「F2との違いは驚くべきレベルだけど、僕らのような若手ドライバーにとって、こういう機会を得られる事は本当に素晴らしい。F1チームの実際を理解し、多くを学べるからね」

「今日は瞬間、瞬間を心から堪能する事ができた。本当に感謝してる」


初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)にコンマ8秒もの大差をつけた。3番手にはランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。

2022年F1ベルギー・グランプリ3回目のフリー走行は日本時間8月27日(土)20時から、公式予選は同23時から1時間に渡ってスパ・フランコルシャンで開催される。

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