ベアマン、急遽F1サンパウロGPのスプリントに参戦…マグヌッセンが「吐き気」を伴う体調不良
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吐き気を伴う体調不良に見舞われたハースのケビン・マグヌッセンに代わり、リザーブを務めるオリバー・ベアマンが、F1第21戦サンパウロGPの初日FP1とスプリントイベントで代役を務めることが決まった。
国際自動車連盟(FIA)は、ベアマンの代走を求めたチームの要請を許可した。ハースは「ケビンの早期回復を願っている。進展があり次第、再度知らせる」との声明を発表した。
チームは32歳のデンマーク人ドライバーの症状について詳細を明らかにしていないが、ハースの小松礼雄代表は、木曜の段階で既に体調がすぐれなかったと認め、「一夜を経て回復することを期待していたのですが、実際には体調が悪化し、吐き気もあり、今日はドライブできる状態にありません」と説明した。
今週末中にマグヌッセンが復帰する場合、唯一のチャンスは土曜午後に行われるグランプリ予選となるが、仮に体調が回復したとしても、それまでの3セッションに参加し、ハースでの来季デビューが決まっているベアマンを引き続き起用する方が合理的と言える。
なぜスプリントで走るベアマンをそのままレースにも出場させないのか?との質問に対し、小松礼雄は「様子を見たいと思っています。(現時点で)必要がないことを、わざわざ決める必要はありません」と答え、ベアマンの活躍に期待を寄せた。
マグヌッセンにとって、このタイミングでの欠場は大いに悔やまれるところだろう。
インテルラゴスはマグヌッセンが得意とするサーキットだ。2022年には、自身にとってもハースにとっても初のポールポジションを獲得するという驚きの結果を残した。また、前戦メキシコGPでは今シーズン最高位の7位を記録した。
ベアマンは今シーズン、マグヌッセンが1レースの出場停止処分を受けたアゼルバイジャンGPでも代走した。また、サウジアラビアGPでは、虫垂炎で欠場したフェラーリのカルロス・サインツの代役として参戦した。