ピエール・ガスリー「最高の気分!マシンは速いし戦略も完璧、皆でお祝いしたい!」
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上位3チームが桁外れの速さを持つが故に、近年のF1での4位入賞は勝利にも等しい価値がある。初のフル参戦を迎えたシーズン2戦目にして大金星を挙げたフランス出身の22歳、ピエール・ガスリーは、自分が成し遂げた事の”意味”を理解するにはもう少し時間が必要だと笑った。
5番グリッドのガスリーは、オープニングラップで格上チームのレッドブル、ダニエル・リカルドをオーバーテイクする最高の滑り出しを見せた。序盤にブレーキを失う危機一髪のアクシデントに見舞われたものの、ホンダ渾身のRA618Hを背中に背負うスクーデリア・トロロッソSTR13は息を吹き返し、ガスリーをチェッカーへと誘った。
メルセデス、フェラーリ、レッドブルの所謂3強チームを除く中団グループの争いは、コンマ1秒という僅かな差が順位を大きく狂わす大混戦。5グリッドとは言え、その背中にはハース・フェラーリとルノー・ワークスの牙が鋭く光るコロシアム。誰もが厳しい戦いを予想するも、蓋を開けてみれば後続に12秒もの大差をつけてフィニッシュラインを駆け抜けた。
マシンは速く戦略も完璧、チームと一緒に祝いたい
ピエール・ガスリー決勝: 4位, グリッド: 5位
未だに信じられないよ!とりあえず、今夜家に帰って布団に入って何が起こったのかを考えてみるけど、この現実を実感するには多分もう少し時間が必要だと思う。とにかく今はチームと一緒にお祝いしたい!バーレーンには詳しくないから、何処でお祝いすれば良いのかわかんないけど、とにかくいい場所を探さなきゃね。
ハースのロングランペースが良いのは分かってたから、彼らとは勝負にならないと思ってた。だから、今日はルノーとかマクラーレンとのバトルになると思ってたんだ。4位でフィニッシュ出来るなんて思ってもみなかったよ。何台かがリタイヤしてくれたお陰なのは間違いないけど、マシンはファンタスティックだったし、ペースも素晴らしかった。ボッタスとリカルドと並んでのグリッドだったのも最高の気分だったし、素晴らしい経験になった。
10周か11周を終えた辺りでブレーキにトラブルを抱えたんだ。11コーナーで突然ブレーキが効かなくなっちゃってさ。マシンが大幅にスローダウンし始めて1.5秒位失ったよ。”おいおい、どうしたんだ??”ってドキドキしたけど、その後元に戻ってくれた。ちょっと怖かったけど、その後は全てが完璧だった。戦略も素晴らしかったし、マシンは速かったしね。何とかして良いラップを刻むよう頑張ったんだ。ホント最高にいい気分だね。
優勝候補が続々と脱落する波乱のレースを制したのはポールシッターのセバスチャン・ベッテル(Ferrari)。性能低下したソフトタイヤを上手く労る事で見事な1ストップレースを披露した。2番手にはバルテリ・ボッタス(Mercedes)、3番手にはルイス・ハミルトンが続いた。