フェルスタッペン、ポール逃すも決勝楽観…Q3失速のトリガーは軽タン
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レッドブルのマックス・フェルスタッペンはF1新時代初のポールシッターの座を逃したものの、RB18の強力なレースペースを背景に、日曜のレースでの逆転優勝を楽観視しているようだ。
レッドブルはプレシーズンテストと3回のフリー走行でともに印象的な速さを見せ、初戦のポール最有力候補に数えられていたものの、3月19日(土)に行われた2022年開幕バーレーンGP予選ではフェラーリのシャルル・ルクレールにポールを奪われた。
ルクレールはQ2からQ3にかけて0.374秒を改善したが、Q2で最速を刻んだフェルスタッペンの伸びは僅か1000分の76秒に留まった。曰く、燃料を限界まで軽くした途端に、マシンバランスが壊れてしまったと言う。
「Q2はかなり良かったけどQ3はバランスが悪く、オーバーステアが出たりアンダーステアが出たりと、思うようにコーナーを攻めることができず、ラップをまとめ上げるのが難しかった。行き当たりばったりだった」とフェルスタッペン。
「燃料を抜いたら、突然、ちょっとした問題が出てきたんだ」
とは言えフェルスタッペンは、RB18の真のポテンシャルは57周で競われる決勝レースで発揮できるはずだと考えており、表情は明るくないものの、それほど落ち込んではいない様子だ。
「当然、もっと上を狙ってたけど、全体的に言えば悪いポジションじゃないし、シーズンのスタートとしてはポジティブだと思う」
「重要なのはレース向けにクルマが良い感じに仕上がってるって事だ。それにシーズンは始まったばかりで、まだ学ぶべきことがたくさんある」
「燃料を満タンにしたプラクティスでのレースペースはかなり力強かったから、明日もそうであってほしいね」
「フェラーリ勢とはかなりの接戦だし、明日も厳しい戦いになりそうだ。彼には強力なドライヤーが2人揃っているし、エキサイティングなレースになるんじゃないかな」
「明日は気温が上がるみたいだから、タイヤにはちょっと厳しいかもしれない」
「チームとしては兎に角、自分達がレースでどの位の競争力を発揮できるのかを見守る必要がある。シーズンは長いし、色んな事が起こり得るからね」
2022年F1バーレーングランプリ決勝レースは、日本時間3月20日(日)24時にスタート。1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。