初表彰台狙うフェルスタッペン、バクーを得意とするメルセデスを警戒「強さを取り戻してくるはず」
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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、バクー市街地コースで開催される2021年FIA-F1世界選手権第6戦アゼルバイジャンGPに先立って、前戦モナコGPを振り返りつつ、週末に向けての抱負を語った。
フェルスタッペンは未だ一度もバクーで表彰台に上がった事がない。ヨーロッパGPの名の下に開催された2016年は8位、その後の2年は共にリタイヤを喫し、前回大会の2019年は4位に留まっている。
前戦モナコGPでの優勝によってフェルスタッペンは、7位フィニッシュに終わったルイス・ハミルトン(メルセデス)を交わしてF1キャリア初のドライバーズランキング首位に立った。その差は4点。6戦を終えてギャップを広げるか、あるいは再びトップの座を失うか。
メルセデスは2016年の初開催から数えて過去4回のグランプリで3勝、3ポールポジションを獲得。バクー市街地コースを得意としており、レッドブル・ホンダとフェルスタッペンに安住の余地は一切ない。
マックス・フェルスタッペンアゼルバイジャンGPに向けて
モナコでの初優勝とキャリア初の選手権リードについて
本当に良い週末になった。これまでモナコで表彰台に立った事はなかったから優勝できて凄く嬉しかった。
チャンピオンシップの主導権を握れて気分は良いけど、最終戦の決勝を終えた時にこそ、この位置にいることが重要で、そこを目指していかなきゃならない。
良い形でシーズンをスタートできているし今の状況は悪くないけど、まだまだ改善していかなきゃならないわけで、歩みを止めずにプッシュし続けていく必要がある。F1に完璧という文字は存在しないし、誰もが立ち止まる事なく前に進み続けているからね。
これまでのところ些細なミスは幾つかあったけど、致命的なミスはなかった。それが今の僕らがトップに立っている理由なわけだけど、僕らはみんな、こうした状況があっという間に変わってしまう可能性がある事を認識している。
モナコの週末で印象に残っていること
木曜日のフリー走行は苦戦したけど、チームはマシンを改善させるために土曜に向けて多くの努力を重ねてくれた。週末をスタートした段階では誤った方向に進んでしまい、あらゆる面において厳しい状況だったけど、チームのみんながデータを分析して予選に向けて競争力のあるマシンに仕上げてくれたおかげで争えるようになった。
モナコでは簡単にミスをしてしまうから、1周1周を集中して走らなきゃならないけど、日曜のレースでは隊列をリードしてコントロールできていたから本当に気分が良かったよ。モナコでの初優勝を逃すわけにはいかなかったしね。
バクーでのRB16Bの競争力の見通し
コースは悪くないけど、正直言って僕は本命じゃないだろうね。たぶん。これまで一度も表彰台に上った事がないし。でも、そろそろこの流れを変えなきゃね。どれだけ競争力を発揮できるかは蓋を開けてみないことには分からないけど、僕はメルセデスが必ずや強さを取り戻してくるはずだと予想している。
アゼルバイジャンGPの舞台となるのは1周6003m、全20コーナーを有するバクー市街地コース。これまでに記録された最高速が370kmを超えるなど、世界最速のストリートサーキットとして知られる。
ドライコンディションとなった2019年の前回大会では、メルセデスのバルテリ・ボッタスがポール・トゥ・ウインを果たし、僚友ルイス・ハミルトンを2位に抑えた。3位はセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)という結果だった。
F1アゼルバイジャンGPは、日本時間6月4日(金)17時30分からのフリー走行1で幕を開ける。