経験豊富なハートレー、初体験となるサーキットの攻略法を伝授

2018年のレーシングスーツを着たブレンドン・ハートレーcopyright Red Bull Content Pool

F1第4戦アゼルバイジャンGPに向けて、トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが、未知のサーキットの攻略ポイントと学び方のコツを伝授してくれた。今年、初のF1フルシーズンを迎えるハートレーにとって、F1が開催されるサーキットは初体験となるものばかり。アゼルバイジャンGPの舞台であるバクー市街地コースもその1つだ。

初めてのコースの学び方

ブレンドン・ハートレー

今度のバクー市街地コースも僕にとって初めてのコースだね。楽しみだよ。キャリアを通してどれ位の数のサーキットを走ってきたのか分からないけど、新しいサーキットを走る時はいつだってワクワクする。

バクーは独特なストリートサーキットだね。ミスの許されないかなり面白そうなコーナーが幾つかあるし本当に楽しみだよ。たぶん他の多くのドライバーもそう思ってるんじゃないかな。そういう意味では、僕らは皆同じ穴のムジナってトコだね。

シミュレーターで走ってみたんだけど、お城のあるセクションはマカオのコースを彷彿とさせるね。あそこ好きなんだよね。楽しめそうだよ。過去のレースをビデオで見直したりして予習してるから、実際に10周程度走れば、かなり速く走れるようになるんじゃないかな。

シミュレーターでの作業というのは、主にエンジニアがマシンのセットアップを研究するためのものであって、ドライバーのためのものじゃないんだ。でも、初体験のコースの場合にはドライバーにとっても大きな意味を持ってくるんだよ。

新しいコースの場合には、実際のトラック上で路面のバンプやコンディションの変化、そして風向きといったあらゆるリアルな経験を積まなきゃならない。その点では、シミュレーターでの作業と比べて更にコンマ数秒は上げられる余地があるんだ。キャリアの中で何百という数のサーキットを経験していると、過去に走った事のあるコーナーを手がかりにして、未知のコーナーを予測したり比較したりって事ができる。

未知のコースを学ぶ時には経験がかなりモノを言うんだ。シミュレーターはかなりリアルに出来ているけど、縁石が完全に一致しているか、グリップは得られるか、マーブルは…なんて細かな部分まで再現するのは難しい。だからこそ、過去のレースをビデオで見て、他のドライバーがどのようなラインで走っているかを学ぶ事も大きな意味があるんだ。木曜日のトラックウォークが楽しみだね!


2018年のF1アゼルバイジャンGPは、日本時間4月27日(金)18時からのフリー走行で幕を開ける。舞台となるのは世界最速のストリートサーキットであるバクー市街地コース。1周の長さはベルギーGPの舞台であるスパ・フランコルシャンに次ぐおよそ6km、2016年の初開催では、当時ウィリアムズに在籍していたバルテリ・ボッタスがF1での最高速記録を更新する378km/hをマークしている。

F1アゼルバイジャンGP特集

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