ガスリー、時速320kmでの大事故を間一髪回避「キャリアの中で最も恐ろしい瞬間だった」ハートレーは深く謝罪

ヘルメットを被ったピエール・ガスリー、2018年F1アゼルバイジャンGP予選にてcopyright Red Bull Content Pool

トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、アゼルバイジャンGP予選で発生した同士討ち寸前の危険なニアミスについて、レーシングキャリアの中で最も恐ろしい瞬間だったと振り返った。

「キャリアの中でも一番恐ろしい瞬間だった。ブレンドンが左に行くのか右に行くのか予想がつかなかった。彼に起きていた事を知らなかったんだ。僕は時速320kmで走っていた一方、向こうは殆ど停車してる位に減速していたんだ。避けようと思ったけど、実際の所はクラッシュを覚悟していた」

「空中に飛ばされた自分の姿が想像できたよ。。どうやって事故を避けられたのかわからない…本当に恐ろしい瞬間だった」

「彼が意図的にパンクをしたわけじゃない事は分かってるけど、彼はライン上にいた。僕としては彼がラインを走ろうとしているのかそうでないのか区別がつけられなかった」

「故意じゃないのは分かってるけど、次は僕ら二台のマシンの間に大きくギャップを設ける必要がある」

4月28日に開催された公式予選Q1では、マシンにトラブルを抱えたブレンドン・ハートレーがスロー走行を強いられた。その最中、アタックラップ中のピエール・ガスリーがブラインドコーナーを抜けた次の瞬間、低速で走っていたハートレーが突如目の前に。間一髪の所で危機は回避されたものの、死傷事故に繋がりかねない極めて危険なアクシデントであった。

「信じがたい災難だった。かなり動揺したよ」とハートレー。ニアミスがあった時点でハートレーは、黄旗の影響によってまだラップタイムを記録していなかった。

「マシンに問題があって減速しなきゃならなかったんだ。ピエールが直ぐ後ろに迫ってるなんて知らなかった。大きなミスを犯してしまった。彼に申し訳なく思っている。とんでもない大事故に繋がった可能性だってあるんだ。道を塞いでしまった事を謝らねばならない」

トロロッソ・ホンダは前戦中国GPの決勝でも同士討ちを演じており、ピットとドライバー間のコミュニケーションの課題が指摘されていたばかり。早急な改善が求められる。

F1アゼルバイジャンGP特集

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