フェルスタッペン「検証すべき」とレッドブルに要求、首位脱落のピットストップ判断

2023年4月30日のF1アゼルバイジャンGP決勝レースで2位表彰台に上がったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)Courtesy Of Red Bull Content Pool

バクー市街地コースで行われたF1アゼルバイジャンGPでの優勝を逃す決定的要因となったピットストップ判断についてマックス・フェルスタッペンは、レッドブルに対して「検証すべき」だと訴えた。

ニック・デ・フリース(アルファタウリ)がターン5のイン側に接触し、左フロントのトラックロッドを破損してランオフエリアに片足を突っ込み停車したその周の終わり、首位を走行していたフェルスタッペンにピットインの指示が飛んだ。

これに従いハードタイヤに履き替えコースに戻ろうとしたちょうどその時、「不運」なことにセーフティーカー(SC)が導入された。

このタイミングで優勝した僚友セルジオ・ペレスやシャルル・ルクレール(フェラーリ)を含むライバル勢がタイムロスを最小限に抑えてピットストップを消化。フェルスタッペンは3番手に後退した。

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セーフティーカー導入のタイミングでピットインしたセルジオ・ペレス(レッドブル)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レース

最終的にはルクレールを交わして2位フィニッシュと、その代償は最小限に抑えられたが、フェルスタッペンは「後知恵」であると認めつつも、デ・フリースの22号車は「明らかに片方のホイールが損傷していたし、たとえバックできたとしてもピットまで戻りそうには見えなかった」として、あのタイミングでのピット判断が本当に適切であったのかどうかを「検証すべき」だと語った。

トップを走りながらもレッドブルが後続に先行してピットインを指示したのは、フェルスタッペンのラップタイムが低下し始めていた事が一つの要因と思われるが、フェルスタッペンは総合的な観点で判断を下す事が重要だと指摘する。

「確かにバランスには完全に満足していたわけじゃないけど、今にして思えば、序盤の段階では幾つかのコーナーでプッシュし切っていなかったのかもしれない」とフェルスタッペン。

「でもだからと言ってそれだけを根拠に、コース上に停車したクルマがある状況でピットさせる事は絶対にあっちゃならない」

「だって、もしセーフティーカーが導入されれば、ステイアウトするよりも遥かに多くの時間をロスするわけだからね」

「今日は幾つか、見直すべき事があった。でも僕はチームが最善を尽くしている事は分かってる。今日は多分、不運だったんだと思う」

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シャワーから逃げるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とテクニカルディレクターを務めるピエール・ワシェ、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レース

ストリートコースの雄、ペレスが前日のスプリントに続きこの日も圧倒的な速さを見せた事で、フェルスタッペンは残りのレースで全くチームメイトに迫る事ができなかった。

「セーフティーカーの後はチェコのDRSを捉えるべく、プレッシャーをかけよう試みた。あとちょっとってところまでは行ったけど、少しタイヤを使いすぎたのかもしれない」とフェルスタッペンは振り返る。

「先の長いスティントだったから、ある時点で落ち着いて、最後までタイヤを保たせられるように、少しばかり自分自身の事に集中しようと思ったんだ」

「でも、ミッドコーナーに向かって良いバランスでコーナーに入るのは本当に難しかった。ここでラップタイム大部分は、ミッドコーナーに向けて如何に適切なバランスを取れるか次第なんだ」

「兎に角、オーバーステアとアンダーステアに苦労していたから、少しでもフィーリングとバランスを改善するために、レース全体を通してステアリングホイール(上のスイッチ類)を使って色んな事を試したよ」

「最終的にはレース終盤に向けて良い妥協点を見つけることができたと思う。ラスト10周は遥かに力強かったし、クルマも満足できる状態になっていたからね。だから全体として言えば、2位にはかなり満足できると思う」

「もちろん、いつだって優勝したいと思っているけど、クルマに対する理解を深め、どうすれば速く走らせる事ができるのかを学ぶためにも、時にはこういう週末が必要なんだと思う」

「この手のストリートサーキットでは時に、それが如実に現れたりするんだ。一般的なコースだと、ダウンフォースや一般的な挙動という点でこういう事が少し隠れてしまう事があるからね」

「だから今日は、前に進む上では良い1日だったのかもしれない」


4月30日(日)にバクー市街地コースで行われた2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル)がスプリントに続き逆転優勝を飾った。

マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは5月6日のフリー走行1で幕を開ける。

F1アゼルバイジャンGP特集

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