アルファタウリ、角田裕毅の走りと成長を絶賛「またもやってくれた!」とトスト代表…マイアミに向けて期待増大
Published:
バクー市街地コースでの週末を経てスクーデリア・アルファタウリのフランツ・トスト代表は、またも強力なパフォーマンスを発揮した角田裕毅の走りと成長ぶりを絶賛した。
期待外れの競争力が露呈したプレシーズンの暗い雰囲気を一掃させるかのように、角田裕毅はF1第4戦アゼルバイジャンGPで2戦連続となる10位フィニッシュを飾り、チームに再び1ポイントを持ち帰った。
週末を振り返ったアルファタウリの指揮官は「ハイライトはもちろん、ユーキが8位フィニッシュした金曜の予選だ」と語った。
「今日のレースでは1周目にストロールとラッセルに抜かれてしまったが、彼らのクルマは我々よりも速いので想定内だった」
「しかしながら、ユーキは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。マクラーレン勢に割って入り、ノリスに食らいつき、ピアストリを後方に抑え続けてみせた」
「またも力強いパフォーマンスを見せてくれたユーキを大いに称賛したい。レース毎にどれほど成長しているのかを示す内容だった」
車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーは角田裕毅のレースを次のように総括した。
「ユーキは手堅いレースを見せてくれた。戦略的判断も適切で、ピットストップ面でも上手くやることができた」
「スタートで後方の速いマシンを抑え込むのは難しいと分かっていたが、ユーキは集中力を切らさずミスもなく、マクラーレン勢、ハース、そしてアルピーヌに囲まれながらレースを進めていった」
「我々はセーフティーカーが導入される可能性を常に意識しながら、他車の動向に目を光らせていたが、結局、反応しなければならないような展開にはならなかった」
「週末をポイントで締め括れて本当に満足だ」
アルファタウリは今回、課題とするドラッグの低減を狙ったフロントウイングやエンジンカバー、リアウィングやビームウイングなどの新パーツに加えて、新型リア・ブレーキ・ドラム等、パフォーマンスの底上げを目的とする幾つかのアップグレードを投入した。
AT04に導入されたアップグレードについてトストは「週末の最初の段階から競争力を発揮」できており「上手く機能しているように思う」として、英国ビスターの空力部門の「素晴らしい仕事」の賜物だと評価した。
そして「我々のクルマのパフォーマンスはシーズン開幕時と比べて飛躍的に向上している。次のマイアミでのレースがますます楽しみになってきた」と付け加えた。
4月30日(日)にバクー市街地コースで行われた2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル)がスプリントに続き逆転優勝を飾った。
マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは5月6日のフリー走行1で幕を開ける。