ホンダF1、レッドブルの1-2含む全車トップ10発進「PU・車体双方でまだまだ改善の余地あり」と田辺TD
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ホンダ製F1パワーユニットを搭載するレッドブル及びアルファタウリは、6月4日(金)に行われた2021 F1第6戦アゼルバイジャンGP初日プラクティスで4台全てがトップ10に食い込む速さを見せた。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響で2年ぶりの開催となったアゼルバイジャンGP。前戦モナコでチャンピオンシップ首位に躍り出たレッドブル・ホンダ勢はFP1から好ペースを刻み、セルジオ・ペレスがFP2で全体ベストを記録。マックス・フェルスタッペンが2番手につけた。
アルファタウリも好スタートを切った。FP1で最速フェルスタッペンからコンマ5秒落ちの6番手タイムをマークしたピエール・ガスリーはFP2で5番手に。初のバクー市街地コースに臨んだ角田裕毅は、FP1で壁に接触しターン4脇のランオフエリアで足止めされる場面もあったが、10番手タイムで初日を締め括った。
順位 | ドライバー | チーム | タイム | 差 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ペレス | フェラーリ | 1:42.115 | 22 | |
2 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:42.216 | +0.101 | 23 |
5 | ガスリー | アルファタウリ | 1:42.534 | +0.419 | 26 |
10 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:43.130 | +1.015 | 25 |
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは1日を振り返り、2日目に向けてのライバル勢の進歩を予想する一方「我々としてもパワーユニット(PU)・車体双方でまだまだ最適化の余地がある」と述べ、更なるペースアップに自信を示した。
Honda:F1アゼルバイジャンGP初日
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
昨日まで風が強かったせいもあり、今日のアゼルバイジャンGP初日は路面が非常にダスティーな状態でスタートし、セッションが進むにつれて徐々に路面が改善されていく一日になりました。
90度コーナーで止まり切れずに真っすぐエスケープロードへ飛び込むマシンが多発した事で、イエローフラッグによってラップを中断しなければなけないケースが頻繁にありましたが、4人のドライバーは概ね順調に走行を重ね、大きなトラブルなくセッションを終えました。
午後のFP2では4台がトップ10に入り、良い形で週末を始めることができたと考えています。
適正なマシンセッティングを見つけるのが難しいサーキットですので、ライバルも今後改善を重ねていくと考えていますが、我々としてもPU・車体双方でまだまだ最適化の余地があります。
データを解析して明日の予選と日曜のレースに向けてセットアップを進めていきたいと思います。
初日をトップで締め括ったのはセルジオ・ペレス。2番手にマックス・フェルスタッペンが続き、レッドブル・ホンダが1-2体制を築いた。3番手には低速で高い競争力を発揮するフェラーリのカルロス・サインツが続く結果となった。
F1アゼルバイジャングランプリ3回目のフリー走行は日本時間6月5日(土)18時から、公式予選は同21時から1時間に渡ってバクー市街地コースで開催される。