ノリス、首位奪うも「素人」の如き動きでフェルスタッペン優勝!角田は13位 / F1オーストリアGP 2024 《スプリント》結果と詳報
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2024年のFIA-F1世界選手権第11戦オーストリアGPスプリントが現地6月30日(土)にレッドブル・リンクで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が後続を4.616秒引き離してトップチェッカーを受けた。角田裕毅(RBフォーミュラ1)は13位という結果だった。
前日の予選で0.093秒差でポールポジションを獲得したフェルスタッペンはDRSを使うマクラーレンの猛攻に晒され、5周目のターン3でランド・ノリスにリードを奪われるも、続くターン4ですぐさま抜き返した。
2人の争いをオスカー・ピアストリが見逃すはずもなく、僅かにロックアップしながらフェルスタッペンがノリスを交わしてターン4を抜けていくと、ノリスの横に並んで高速のターン6にアプローチ。アウト側から追い抜き2番手に浮上した。
ピアストリはその後、最後までフェルスタッペンに仕掛けることはできなかったが、それでもノリスを抑えて逆転の2位フィニッシュを果たした。
フェルスタッペンとのバトルについてノリスは「一旦、タイヤに熱が入ってレースが落ち着いてしまうと難しくなるからチャンスを最大限に活かす必要があった。でも、アマチュアみたいにドアを開けっ放しにしてそれを台無しにしてしまった」と振り返った。
オーストリアGPのスプリントは日本時間6月29日(土)19時にブラックアウトを迎え、1周4318mのコースを24周する事で争われる予定であったが、カメラマンが危険な位置にいるのが確認されたために追加のフォーメーションラップが行われ、1周少ない23周となった。
全車がスタートタイヤにミディアム(C4)を選択肢、ザウバー勢のみ新品を装着した。
最終的に4位でフィニッシュすることになるジョージ・ラッセル(メルセデス)が、オープニング・ラップで失った順位をカルロス・サインツ(フェラーリ)から取り戻した8周目以降、各車のギャップは開きレースは小康状態となった。
ダニエル・リカルドがターン4でローガン・サージェント(ウィリアムズ)を交わして15番手に浮上した16周目以降は、タイヤの差が出始めてフィールドの一部が再び接近した。
角田裕毅はオープニングラップでフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)を交わして1ポジションアップの13番手でフィニッシュした。僚友リカルドも1つ順位を上げて15位でレースを終えた。
アンチストールからのエンジン停止というアクシデントに見舞われ、SQ3ノータイムの10番グリッドに着いたシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、1周目に3台を交わして7位フィニッシュと、逆転のポイントを持ち帰った。
ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)はルクレールと並び、全車最多となる3ポジションアップの14位でフィニッシュしたが、ターン3で仕掛けた際にロックアップ。アウト側のフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)をコース外に追いやったとして、10秒のタイム加算ペナルティと2点のペナルティポイントを科されて19位に降格となった。
エステバン・オコンとピエール・ガスリーのアルピーヌ勢は予選トップ10のポジションから各々後退。ケビン・マグヌッセン(ハース)に続く11位と12位でレースを終えた。
予選19番手のアレックス・アルボン(ウィリアムズ)はパルクフェルメ下でセットアップを変更。ピットレーンからスタートして18位でフィニッシュした。
全3ラウンド、計1時間が予定されるF1オーストリアGPの公式予選は、日本時間6月29日(土)23時からレッドブル・リンクにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2024年F1第11戦オーストリアGPスプリントリザルト
Pos | No | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
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1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 23 | 26:41.389 | 8 |
2 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 23 | +4.616s | 7 |
3 | 4 | ノリス | マクラーレン | 23 | +5.348s | 6 |
4 | 63 | ラッセル | メルセデス | 23 | +8.354s | 5 |
5 | 55 | サインツ | フェラーリ | 23 | +9.989s | 4 |
6 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 23 | +11.207s | 3 |
7 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 23 | +13.424s | 2 |
8 | 11 | ペレス | レッドブル | 23 | +17.409s | 1 |
9 | 20 | マグヌッセン | ハース | 23 | +24.067s | 0 |
10 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 23 | +30.175s | 0 |
11 | 31 | オコン | アルピーヌ | 23 | +30.839s | 0 |
12 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 23 | +31.308s | 0 |
13 | 22 | 角田裕毅 | RB ホンダRBPT | 23 | +35.452s | 0 |
14 | 3 | リカルド | RB ホンダRBPT | 23 | +39.397s | 0 |
15 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 23 | +43.155s | 0 |
16 | 2 | サージェント | ウィリアムズ | 23 | +44.076s | 0 |
17 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 23 | +44.673s | 0 |
18 | 77 | ボッタス | ザウバー | 23 | +46.511s | 0 |
19 | 27 | ヒュルケンベルグ | ハース | 23 | +48.423s | 0 |
20 | 24 | 周冠宇 | ザウバー | 23 | +53.143s | 0 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 28℃ |
路面温度 | 43℃ |
周回数 | 23 |
セッション概要
グランプリ名 | F1オーストリアGP |
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セッション種別 | スプリント |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | レッドブル・リンク |
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設立 | 1969年 |
全長 | 4318m |
コーナー数 | 10 |
周回方向 | 時計回り |