ハートレー「レッドブル・リンクは小さい頃からゲームで何度も走ってる」
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トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが、29日金曜から始まる第9戦F1オーストリアGPに向けて、サーキットの特徴とレースに対する意気込みを語った。
ハートレーは幼少の頃にTVゲームの「Grand Prix」シリーズでレッドブル・リンクを走り込んでおり、コースを熟知しているという。「Grand Prix 4」はF1公認のF1レーシングゲームで、2001年度シーズンのマシンを完全収録。日本でも発売され人気を博した。
レッドブル・リンクは小さい頃からゲームで何度も走ってる
ブレンドン・ハートレー
レッドブルのホームだから、僕らトロロッソにとっても大事な一戦だね。LMP2(世界耐久選手権)の時にレースをした事があるトラックだし、本当に楽しみだよ。
おかしな話なんだけど、小さかった頃にコンピューターゲームで「Grand Prix 3」や「Grand Prix 4」をプレイしてたんだけど、どういうわけか、その時によく走っていたのがこのコースだったんだ。当時はA1リンクって呼ばれてたんだけど、10歳の頃からゲームで走ってたし、このコースのことはよく知ってるんだ。子供は飽きやすい所があるから、すごく短いこのコースが好きだったのかもね。
母国レースということでたくさん応援してもらえると思うから、レッドブルに関わる全員にとってエキサイティングなレースになるはずだよ。今週末はフロントウィングのアップグレードがあるから楽しみにしてるんだ。この場所には多くの歴史があり特色も豊かだし、ロケーションも本当に美しい。サーキットについて言うと、1周の距離は短いけどミドルセクションはかなり高速だし、最終の幾つかのコーナーもかなり速いからチャレンジングなんだ。
ストレートセクションもそんなに長くはないから一息つく暇はないし、周回数も多いから気の抜けない忙しいレースになる。ブレーキングを正しくやる事も重要なんだ。ドライバーとしての仕事の大部分はブレーキングにあるとも言える。ブレーキングでコーナーのドライブの出来が決まってしまい、脱出も決まってしまうんだ。僕らはブレーキペダルによって車の挙動や姿勢を制御するんだよ。
ここには何個か難しいところがあるんだけど、中でもターン5が厄介なんだ。そこは下り坂でのブレーキングだから重力もかかるしタイヤもロックしやすい。F1マシンから最大限のものを引き出すのは本当に難しいんだよね。
戦いの舞台となるのはレッドブル・レーシングのお膝元レッドブル・リンク。かつてA1リンクと呼ばれていた4,326mのコースはエンジン全開率は66%を誇り、スパやモンツァに匹敵するほどのパワーサーキットとして知られる。
昨年のグランプリでは、メルセデスのバルテリ・ボッタスがキャリア初のポール・トゥ・ウインを達成。2位にフェラーリのセバスチャン・ベッテル、3位にレッドブルのダニエル・リカルドという結果だった。オープニングラップのターン1では多重クラッシュが発生。計4台がリタイヤに追い込まれる波乱の幕開けとなった。