故ニキ・ラウダ、29日にウィーンでお別れ会…悲しみに暮れるオーストリア「世界は偉大な人物を失った」
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F1の伝説的ドライバー、故ニキ・ラウダを追悼するお別れ会が、5月29日水曜にオーストリアの首都ウィーンにあるシュテファン大聖堂で行われる事になった。ファンにとっては国民的英雄を見送る最後の機会となる。
シュテファン大聖堂は、ユネスコ世界遺産に登録されたウィーン歴史地区にそびえるゴシック様式の大聖堂で、この場所に29日、F1で3度世界タイトルを獲得したニキ・ラウダの遺体が安置され、ミサが行われる予定。葬儀は近親者だけで行われる。
ニキ・ラウダは昨年8月にオーストリアで肺移植手術を受け、今年1月にはインフルエンザにかかりウィーン総合病院に入院。最近になって腎臓を患い、スイスで人工透析を受けていた。メルセデスAMG非常勤取締役としてF1現場復帰に意欲を示していたが、20日にスイスのチューリッヒ大学病院で亡くなった。70歳だった。
偉大なレジェンドを亡くしたF1界は深い悲しみに包まれた。今週末に開催されるF1モナコGPでは、チームやドライバーが追悼の意を表すために、特別なデカールを貼ったマシンやヘルメットを用意。同じチームの一員として苦楽を共にしたルイス・ハミルトンは、水曜日の公式記者会見を欠席した。
オーストリアのセバスティアン・クルツ連邦首相は、「ニキ、あなたを失った我々は悲しみに暮れている。オーストリアと世界のモータースポーツ界は、本当に偉大な人物を失った」と述べ、ラウダの死を悼んだ。
アレクサンダー・ファン・デア・ベレン連邦大統領は「不屈のファイターでありヒーローだ」として、ラウダに敬意を表した。